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監査論難易度: 2025年度

公認会計士 過去問監査論 第224問

問題

我が国における監査の基準に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。 ア.監査の目的を明示しないことは,監査の役割に関する「期待ギャップ」を招きかねないため,平成 14年改訂の監査基準では,冒頭に,「監査の目的」が設けられた。さらに,平成 25年改訂の監査基準では,「不正の発見と防止」が監査の目的に追加され,同時に監査における不正リスク対応基準が設定された。 イ.監査が有効に機能するためには,監査基準の一般基準に定められているとおり,監査人の専門能力の向上が必要不可欠である。そのための一つの手段として,公認会計士には,継続的専門能力開発(CPD)制度による研修の受講が義務付けられている。 ウ.監査基準の一般基準に定められている職業的懐疑心について,監査人が,過去の継続監査における経験に基づいて,被監査会社の経営者に対して信頼が置ける,又は誠実であると認識している場合,それによって職業的懐疑心を保持する必要性が軽減されることがある。 エ.監査人としての職務遂行における基本的態度は,職業的専門家としての正当な注意を払うことにあり,職業的懐疑心を保持することは,正当な注意義務の範囲に含まれる。なお,職業的懐疑心に係る前提については,監査における不正リスク対応基準でも,経営者が誠実であるとも不誠実であるとも想定しないという中立的な立場をとっている。

選択肢

  1. 1アイ
  2. 2アウ
  3. 3アエ
  4. 4イウ
  5. 5イエ
  6. 6ウエ

正解

5. イエ

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解説

正解は「イエ」(正しいものの組合せ)。ア=誤り。平成14年改訂で監査基準の冒頭に「監査の目的」が設けられたことは正しいが、平成25年改訂で監査の目的に「不正の発見と防止」が追加された事実はない。同改訂で監査における不正リスク対応基準が設定されたが、監査の目的自体は変更されていない。イ=正しい。監査人の専門能力の向上のため、公認会計士には日本公認会計士協会が行う継続的専門能力開発(CPD)制度による研修の受講が義務付けられている(公認会計士法28条)。ウ=誤り。監査人が過去の経験に基づき経営者を信頼できる又は誠実であると認識している場合であっても、職業的懐疑心を保持する必要性は軽減されない。エ=正しい。職業的懐疑心の保持は職業的専門家としての正当な注意義務の範囲に含まれ、不正リスク対応基準も経営者が誠実であるとも不誠実であるとも想定しない中立的な立場を前提としている。(出典: 令和8年公認会計士試験 第Ⅰ回短答式試験 監査論 問題4)

一問一答

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