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財務会計論難易度: 2025年度

公認会計士 過去問財務会計論 第250問

問題

次の〔資料Ⅰ〕および〔資料Ⅱ〕に基づき,〔資料Ⅰ〕の空欄アに当てはまる正しい語句,および,当期(X1年4月1日~X2年3月31日)における,現金主義会計と発生主義会計のそれぞれによって計算した利益または損失の組合せとして最も適切なものの番号を一つ選びなさい。ただし,〔資料Ⅱ〕以外に生じうる損益については考慮しない。なお,選択肢の「△」は損失を意味する。 〔資料Ⅰ〕 収益や費用の認識に関する基本的な考え方の違いによって,会計は現金主義会計と発生主義会計とに大別される。現金主義会計とは,現金すなわち通貨の収支に基づいて損益を認識する利益計算方法を意味し,発生主義会計とは,実現原則・発生原則・対応原則に基づいて損益を認識する利益計算方法を意味する。ここで発生原則とは,すべての費用および収益を,(ア)ように処理する考え方である。 〔資料Ⅱ〕 1.X0年4月1日に備品を780千円で購入し,代金は現金で支払った。この備品をX1年12月31日に720千円で売却し,代金は現金で受け取った。なお減価償却が必要な場合には,耐用年数5年,残存価額ゼロとして定額法により月割りで計算すること。 2.X1年6月5日に原材料を800千円で購入し,代金は現金で支払った。仕入れた原材料をすべて投入するとともに当期分の賃金(直接工の直接作業分に係る賃金)200千円を現金で支払って,製品(ただし一般的な工業製品,売価:@16千円)を100個製造した。そのうち80個をX1年7月20日に販売して顧客の検収を受けたが,代金は決算時点まで未回収である。 3.X1年9月1日に,借入期間2年,年利率3%,利息は2月末と8月末に支払う契約で,銀行から2,000千円を借り入れた。X2年2月28日に利息を支払った。なお,利息の計算にあたっては月割りで計算すること。

選択肢

  1. 1空欄ア=企業が有する資産や負債の価値の変動を示す・現金主義△427千円・発生主義661千円
  2. 2空欄ア=その発生した期間に正しく割当てられる・現金主義△427千円・発生主義661千円
  3. 3空欄ア=企業が有する資産や負債の価値の変動を示す・現金主義△315千円・発生主義385千円
  4. 4空欄ア=その発生した期間に正しく割当てられる・現金主義△315千円・発生主義385千円
  5. 5空欄ア=企業が有する資産や負債の価値の変動を示す・現金主義△310千円・発生主義541千円
  6. 6空欄ア=その発生した期間に正しく割当てられる・現金主義△310千円・発生主義541千円

正解

6. 空欄ア=その発生した期間に正しく割当てられる・現金主義△310千円・発生主義541千円

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解説

正解は「空欄ア=その発生した期間に正しく割当てられる・現金主義△310千円・発生主義541千円」。空欄ア:発生原則とは「すべての費用及び収益は、その支出及び収入に基づいて計上し、その発生した期間に正しく割当てられるように処理しなければならない」(企業会計原則 損益計算書原則一A)という考え方である。現金主義会計:当期の現金収入は備品の売却代金720千円、現金支出は原材料800千円・賃金200千円・利息(2,000×3%×6か月/12=30千円)で、利益=720-800-200-30=△310千円(備品の購入780千円は前期の支出、借入金の入金は損益ではない)。発生主義会計:備品の当期減価償却費=780÷5年×9か月/12=117千円、売却時の帳簿価額=780-156-117=507千円なので売却益=720-507=213千円。売上高=80個×16=1,280千円、売上原価=製造原価1,000千円(800+200)×80/100=800千円。支払利息=2,000×3%×7か月/12=35千円。利益=213+1,280-800-117-35=541千円。(出典: 令和8年公認会計士試験 第Ⅰ回短答式試験 財務会計論 問題15)

一問一答

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