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監査論難易度: 2026年度

公認会計士 過去問監査論 第218問

問題

会計上の見積りの監査に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。 ア.会計上の見積りに関連して会計基準上の要求事項が複雑ではない場合は,監査人は,経営者への質問などの簡略なリスク評価手続を取ることができる。また,会計上の見積りが経営者の偏向の影響を受ける可能性は,会計上の見積りを行う際に経営者の主観性に依存する程度が高いほど減少する。 イ.取締役会や監査役等は,経営者の見積りプロセスに対する監視を実施する機関である。よって,監査人は,取締役会及び監査役等が,会計上の見積りに関連するリスクを理解する技能又は知識があるかを理解する。 ウ.監査人は,後発事象の検討の観点から,期末日の翌日から監査報告書日までの間に発生した事象についても監査手続を実施する。しかし,公正価値に関する期末日後の情報は,当該公正価値に関する会計上の見積りの測定に関連しないことがある。 エ.会計上の見積りに関連する経営者の偏向が存在する兆候の例として,経営者の目的にとって都合の良い見積額となるような重要な仮定やデータを選択又は設定していることが挙げられるが,経営者が,状況の変化があったとの主観的な評価に基づいて会計上の見積り又は見積手法を変更していることは,経営者の偏向が存在する兆候には該当しない。

選択肢

  1. 1アイ
  2. 2アウ
  3. 3アエ
  4. 4イウ
  5. 5イエ
  6. 6ウエ

正解

4. イウ

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解説

正解は「イウ」(正しいものの組合せ)。ア=誤り。前段のとおりリスク評価手続は見積りの性質・複雑性に応じて拡大・縮小しうるが、後段が誤りである。会計上の見積りが経営者の偏向の影響を受ける可能性は、見積りに経営者の主観性が介在する程度が高いほど「増加」する。イ=正しい。取締役会や監査役等は経営者の見積りプロセスを監視する立場にあるため、監査人は、企業の内部統制システムの理解の一環として、監視機関が会計上の見積りに関連するリスクを理解するための技能・知識を有しているかを理解する。ウ=正しい。監査人は期末日の翌日から監査報告書日までの間に発生した事象についても後発事象の観点から監査手続を実施するが、公正価値は期末日時点の市場参加者の観点による測定であるため、期末日後の情報が当該公正価値の測定に関連しないことがある。エ=誤り。状況の変化があったとの経営者の主観的な評価に基づいて会計上の見積りや見積手法を変更していることは、経営者の偏向が存在する兆候の例として挙げられている(監基報540)。(出典: 令和8年公認会計士試験 第Ⅱ回短答式試験 監査論 問題18)

一問一答

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