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財務会計論難易度: 2026年度

公認会計士 過去問財務会計論 第201問

問題

討議資料「財務会計の概念フレームワーク」に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。 ア.経営者は独自の内部情報を有しており,自社の事業について情報優位な立場にあるため,企業価値の推定値を開示するなどして,投資家による企業価値の評価に役立つよう努めなければならない。 イ.一般に,繰延費用と呼ばれてきたものでも,将来の便益が得られると期待できるのであれば,それは,資産の定義には必ずしも反していない。その資産計上がもし否定されるとしたら,資産の定義によるのではなく,認識・測定の要件又は制約による。 ウ.時価と公正な評価額は異なる意味で用いられる。狭い意味で使われるのは時価であり,この用語は市場価格と同義であり,実際に市場が存在する場合にしか用いられない。これに対し,公正な評価額は,観察可能な市場価格のほか,推定された市場価格なども含んでいる。 エ.利用価値は,使用価値とも呼ばれ,市場価格と並んで,資産の価値を表す代表的な指標の一つである。利用価値は,報告主体の主観的な期待価値であり,測定時点の市場価格と,それを超える無形ののれん価値とを含んでいる。

選択肢

  1. 1アイ
  2. 2アウ
  3. 3アエ
  4. 4イウ
  5. 5イエ
  6. 6ウエ

正解

5. イエ

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解説

正解は「イエ」(正しいものの組合せ)。ア=誤り。討議資料「財務会計の概念フレームワーク」では、企業価値の評価は投資家の自己責任で行われるべきものであり、経営者に企業価値の推定値の開示までを求めるものではない。財務報告の目的は、投資家の意思決定に資するディスクロージャー制度の一環として、投資のポジションとその成果を測定して開示することにある。イ=正しい。繰延費用と呼ばれてきたものでも、将来の便益が得られると期待できるのであれば資産の定義には必ずしも反しておらず、その計上が否定されるとしたら認識・測定の要件又は制約によるとされている。ウ=誤り。概念フレームワークでは、時価とは公正な評価額をいい、市場価格のほか合理的に算定された価額を含む広い概念として用いられており、「時価=市場価格と同義で実際に市場が存在する場合にしか用いられない」という狭い意味では使われていない。エ=正しい。利用価値(使用価値)は資産の利用から得られる将来キャッシュフローの現在価値であり、報告主体の主観的な期待価値として、測定時点の市場価格とそれを超える無形ののれん価値を含むとされる。(出典: 令和8年公認会計士試験 第Ⅱ回短答式試験 財務会計論 問題1)

一問一答

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