公認会計士に戻る
財務会計論難易度: 2026年度

公認会計士 過去問財務会計論 第234問

問題

【問題30〜35 共通の資料】 P社のX3年度(X3年4月1日~X4年3月31日)の連結財務諸表の作成に関して,次の〔資料Ⅰ〕~〔資料Ⅴ〕に基づき答えなさい。 〔資料Ⅰ〕前提条件 1.P社は,A社とB社を連結子会社,C社を持分法適用関連会社とする4社の企業グループ(以下「P社グループ」という。)を構成している。ただしB社は,X3年度期末にP社がB社株式の追加取得をするまでは持分法適用関連会社である。P社の連結決算日及び4社の個別決算日はいずれも3月31日である。 2.P社によるA社,B社及びC社の株式取得時においては,A社の土地αを除き,資産及び負債の簿価と時価は同じであった。のれんが生じる場合は,発生した年度の翌年度から10年間で定額法により償却する。 3.P社グループ内での取引は,以下の〔資料Ⅱ〕~〔資料Ⅴ〕に記されたもの以外にはない。また,P社グループ内での取引による債権には貸倒引当金を設定しない。 4.A社,B社及びC社は,P社が株式を取得後は配当を行っておらず,各社の利益剰余金の変動は純損益によるものである。 5.税金費用は考慮しない。 6.商品乙に関する未実現損益の消去に当たっては,「持分法による投資損益」は加減せずに,かつ持分相当額のみを消去すること。 7.計算過程で端数が生じる場合,計算途中では四捨五入せず,最終数値の百万円未満を四捨五入すること。 〔資料Ⅱ〕A社関係 1.P社は,X0年度期末において,3,000百万円で,A社株式(発行済株式数5,000株)の60%(3,000株)をP社グループ外の第三者から取得して連結子会社とした。取得時のA社の純資産の内訳は資本金1,000百万円,資本剰余金1,000百万円,利益剰余金1,000百万円であった。また,取得時にA社の所有する土地α(帳簿価額10,000百万円)の時価は12,000百万円であった。 2.A社の利益剰余金は,その後X1年度期末3,300百万円,X2年度期末3,800百万円と増加した。 3.P社とA社は,X1年度期首より,A社が商品甲をP社グループ外より仕入れて,売上高総利益率25%でP社へ掛販売し,さらにP社がP社グループ外へ販売するという取引を行っている。両社での商品甲のX1年度及びX2年度の期末在庫は,次の通りであった。(単位:百万円)
商品甲A社P社
X1年度期末1,700800
X2年度期末2,0001,000
なお,A社のP社に対する商品甲の売上に伴う売掛金のX3年度の期末残高は5,000百万円であり,同額がP社側で買掛金残高となっている。 4.A社は,X1年度期末において,前記の土地α(帳簿価額10,000百万円)を,P社に13,000百万円で売却した。P社は,土地αを,将来展開する新事業の中核施設用地として利用することを計画して購入した。しかし,X3年度期末において,P社が新事業の計画を大幅に見直したことにより,P社は,個別決算において土地αの減損処理を行い,減損後の帳簿価額を6,000百万円とした。この価額は,P社連結財務諸表における減損後の帳簿価額としても適切な価額である。 5.P社は,X3年度期末において,1,600百万円で,A社株式の20%(1,000株)を第三者から追加取得し,所有するA社株式は合計80%(4,000株)となった。 〔資料Ⅲ〕B社関係 1.P社は,X1年度期末において,300百万円で,B社株式(発行済株式数300株)の30%(90株)を第三者から取得して持分法適用関連会社とした。取得時のB社の純資産の内訳は資本金500百万円,利益剰余金500百万円であった。 2.B社の利益剰余金は,X2年度期末は900百万円であった。 3.P社は,X3年度期末において,1,400百万円で,B社株式の50%(150株)を第三者から追加取得し,所有するB社株式は合計80%(240株)となったため,B社を連結子会社とした。 〔資料Ⅳ〕C社関係 1.P社は,X2年度期末において,1,000百万円で,C社株式(発行済株式数2,500株)の40%(1,000株)を第三者から取得して持分法適用関連会社とした。取得時のC社の純資産の内訳は資本金1,000百万円,資本剰余金500百万円,利益剰余金1,000百万円であった。 2.P社とC社は,X3年度期首より,P社が商品乙をグループ外部より仕入れて,仕入原価に25%分の利益を上乗せして,C社へ掛販売し,さらにC社がグループ外部へ販売するという取引を行っている。 〔資料Ⅴ〕各社の財務諸表 X3年度の,P社の連結財務諸表及びP社グループ各社の個別財務諸表は以下のとおりである。一部の数値は「(  )」としているが,必要に応じて推定しなさい。(単位:百万円) ■貸借対照表
科目連結貸借対照表P社(個別)A社(個別)B社(個別)C社(個別)
売掛金33,45030,2507,0001,20012,000
商品甲3,4001,200
商品乙(  )8002,000
A社株式4,600
B社株式1,700
C社株式(  )1,000
土地52,15037,75013,600800400
のれん(  )
その他の資産(  )68,550(  )3,9003,300
資産合計(  )145,850(  )5,90017,700
買掛金(  )24,000(  )800(  )
未払金19,8007,95011,5003503,000
その他の負債35,63023,6809,2002,7505,900
資本金(  )50,0001,0005001,000
資本剰余金20,0001,000500
利益剰余金(  )20,220(  )1,500(  )
非支配株主持分
負債・純資産合計(  )145,850(  )5,90017,700
■損益計算書
科目連結損益計算書P社(個別)A社(個別)B社(個別)C社(個別)
商品甲売上高30,52030,52022,000
商品乙売上高12,50017,500
その他の売上高(  )25,7008,0005,000(  )
商品甲売上原価16,35021,800(  )
商品乙売上原価(  )10,00010,500
その他の売上原価(  )(  )6,2203,300(  )
販売費及び一般管理費23,22016,420(  )(  )10,200
持分法による投資利益500
その他の営業外収益1,4701,250220100
段階取得に係る利益(  )
土地α減損損失(  )
当期純利益(  )220700(  )
非支配株主に帰属する当期純利益(  )
親会社株主に帰属する当期純利益(  )
【問題34の設問】 〔資料Ⅴ〕の連結損益計算書の空欄オ(商品乙売上高)に当てはまる金額として,正しいものの番号を一つ選びなさい。

選択肢

  1. 112, 300
  2. 212, 340
  3. 312, 500
  4. 417, 300
  5. 517, 340
  6. 617, 500

正解

2. 12, 340

詳しい解説を見る

解説

正解は「12,340百万円」。C社は持分法適用関連会社なのでC社の損益計算書は合算されず、連結損益計算書の商品乙売上高の基礎はP社個別の12,500百万円である。P社はグループ外部から仕入れた商品乙に仕入原価の25%の利益を上乗せしてC社へ販売している(ダウンストリーム)ため、C社の期末在庫2,000百万円に含まれる未実現利益=2,000×0.25/1.25=400百万円のうち、P社の持分相当額400×40%=160百万円を消去する。問題の指示により「持分法による投資損益」には加減しないため、この消去額は売上高から直接減額する。よって連結の商品乙売上高(オ)=12,500−160=12,340百万円。(出典: 令和8年公認会計士試験 第Ⅱ回短答式試験 財務会計論 問題34)

一問一答

5科目1,000問を科目別に学習

財務会計論の関連問題

この調子で演習を続けよう

スキマ資格では会計士の全1690問を分野別・難易度別に体系的に学習できます。公認会計士試験は財務会計論・管理会計論・監査論・企業法の短答式科目に租税法を加えた体系で構成されます。受験資格は不要で、簿記や税理士学習からのステップアップにも向いています。