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不動産登記法難易度: 2021年度

司法書士 過去問不動産登記法 第270問

問題

登記識別情報の通知に関する次のアからオまでの記述のうち,正しいものの組合せは,後記 1 から 5 までのうち,どれか。 ア 売買を登記原因とするAからBに対する所有権の移転の登記と同時にした買戻しの特約の登記がされている甲不動産について,買戻しの期間が満了する前に買戻権の行使によるBからAへの所有権の移転の登記が完了した場合には,当該登記の申請人であるAに対して登記識別情報は通知されない。 イ 甲不動産について,BからAに対する所有権の移転の登記がされ,その後,錯誤を登記原因として当該所有権の移転の登記が抹消された場合において,当該抹消の原因が存在していなかったとして当該抹消された所有権の移転の登記の回復が完了したときは,当該回復の申請人であるAに対して登記識別情報が通知される。 ウ Aを委託者兼受益者,Bを受託者として信託を登記原因とする所有権の移転の登記及び信託の登記がされている甲不動産について,AがCに対して当該信託に係る受益権を売却したことにより,CがBに代位して受益者の変更の登記を完了した場合には,当該登記の申請人であるCに対して登記識別情報が通知される。 エ Aを所有権の登記名義人とする甲不動産をAがBに売却したが,Bが所有権の移転の登記手続に協力しない場合において,Aが,Bに当該所有権の移転の登記手続をすべきことを命ずる確定判決の正本を添付して,単独で当該所有権の移転の登記の申請をし,その登記が完了したときは,Bに対して登記識別情報は通知されない。 オ Aを所有権の登記名義人とする甲不動産について,Bを根抵当権者とする根抵当権の設定の登記がされている場合において,当該根抵当権の極度額を増額する根抵当権の変更の登記を完了したときは,当該登記の申請人であるBに対して登記識別情報は通知されない。

選択肢

  1. 1アウ
  2. 2アオ
  3. 3イウ
  4. 4イエ
  5. 5エオ

正解

5. エオ

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解説

正解は「エオ」(正しいものの組合せ)。登記識別情報は、登記をすることによって申請人自らが登記名義人となる場合に、その申請人に対して通知される(不動産登記法21条)。 ア=誤り。買戻権の行使による所有権の移転の登記により、Aは申請人として自ら所有権の登記名義人となる。したがってAに対して登記識別情報が通知される。根拠:不動産登記法21条、民法579条 イ=誤り。抹消された登記の回復は、いったん抹消された登記を元の状態に戻すものであって、新たに登記名義人となるものではない。したがって回復の登記が完了しても登記識別情報は通知されず、従前に通知された登記識別情報を引き続き用いることになる。根拠:不動産登記法21条、72条 ウ=誤り。受益者は所有権その他の権利の登記名義人ではなく、また代位者であるCは申請人ではあっても自ら登記名義人となる者ではない。したがってCに対して登記識別情報は通知されない。根拠:不動産登記法21条、97条、59条7号 エ=正しい。登記識別情報が通知されるのは、その登記により申請人自らが登記名義人となる場合である。Aが確定判決の正本を添付して単独で登記の申請をした場合、登記名義人となるBは申請人ではないから、Bに対して登記識別情報は通知されない。根拠:不動産登記法21条、63条1項 オ=正しい。根抵当権の極度額を増額する変更の登記は、既存の根抵当権の登記の内容を変更するものであって、Bが新たに登記名義人となるものではない。したがってBに対して登記識別情報は通知されない。根拠:不動産登記法21条、民法398条の5 以上より、正しいのはエとオであり、正解は「エオ」となる。(出典: 令和3年度 司法書士試験 午後の部 第17問)

一問一答

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