司法書士に戻る
不動産登記法難易度: 2024年度

司法書士 過去問不動産登記法 第223問

問題

登記名義人の名称又は住所の変更の登記に関する次のアからオまでの記述のうち、誤っているものの組合せは、後記 1 から 5 までのうち、どれか。 ア 所有権の登記名義人が地上権の設定の登記の抹消の申請をする場合において、住所の変更により当該所有権の登記名義人の現在の住所と登記記録上の住所とが異なるときは、当該申請をする前提として、当該所有権の登記名義人の住所の変更の登記を申請しなければならない。 イ 仮差押えの登記がされた不動産について、当該仮差押えが本執行に移行してされる強制競売の申立てがされる前に仮差押債権者であるAの住所の変更があった場合には、Aは、当該不動産の仮差押債権者の住所の変更の登記を申請することができる。 ウ 甲不動産の所有権の登記名義人である特例有限会社が株式会社へ移行した場合には、甲不動産についてする所有権の登記名義人の名称の変更の登記の登記原因は、組織変更である。 エ Aを所有権の登記名義人とする甲土地について、AがBに対して甲土地の所有権移転登記手続をする旨の和解調書の正本を提供して、AからBへの所有権の移転の登記の申請をする場合において、住所の変更によりAの現在の住所と登記記録上の住所とが異なるときであっても、当該和解調書の当事者の表示にAの変更後の住所と登記記録上の住所とが併記されているときは、Bは、当該申請をする前提として、Aの住所の変更の登記を申請することを要しない。 オ Aを所有権の登記名義人とする甲土地について、Aの破産管財人Bが甲土地を任意売却し、所有権の移転の登記を申請する場合において、住所の変更によりAの現在の住所と登記記録上の住所とが異なるときは、Bは、当該申請をする前提として、Aの住所の変更の登記を申請しなければならない。

選択肢

  1. 1アイ
  2. 2アオ
  3. 3イエ
  4. 4ウエ
  5. 5ウオ

正解

4. ウエ

詳しい解説を見る

解説

正解は「ウエ」。ア=正しい。登記記録上の住所と現在の住所とが異なる場合には、登記の連続性を確保するため、当該登記の申請の前提として登記名義人の住所の変更の登記を申請しなければならない。所有権の登記名義人が地上権設定登記の抹消の登記権利者となる場合も同様である。イ=正しい。仮差押債権者は自らの住所に変更が生じたときは、その旨の変更の登記を申請することができる。本執行への移行前であっても、登記記録上の表示を実体に合致させる利益があるからである。ウ=誤り。特例有限会社が商号を変更して株式会社へ移行した場合の登記原因は「商号変更」である。会社の同一性は維持されており組織変更には当たらない(会社法の施行に伴う関係法律の整備等に関する法律45条・46条参照)。エ=誤り。判決等による登記であっても、登記記録上の登記義務者の表示と申請情報の内容とが合致していなければならない。和解調書に新旧両方の住所が併記されていたとしても、それによって登記記録上の住所が是正されるわけではないから、前提として登記名義人の住所の変更の登記を申請しなければならない。オ=正しい。破産管財人が破産財団に属する不動産を任意売却して所有権の移転の登記を申請する場合であっても、登記義務者は破産者本人であるから、その登記記録上の住所と現在の住所とが異なるときは、前提として住所の変更の登記を申請しなければならない。したがって誤っているのはウとエである。(出典: 令和6年度 司法書士試験 午後の部 第18問)

一問一答

全11科目1,000問を科目別に学習

不動産登記法の関連問題

この調子で演習を続けよう

スキマ資格では司書の全1350問を分野別・難易度別に体系的に学習できます。司法書士試験は午前の部(憲法・民法・刑法・会社法商法)と午後の部(民事訴訟法等・供託法・司法書士法・不動産登記法・商業登記法)の択一式に、不動産登記と商業登記の記述式を加えた構成です。受験資格は不要で、行政書士や宅建からのステップアップにも向いています。