問題
選択肢
- 1アエ
- 2アオ
- 3イウ
- 4イオ
- 5ウエ
正解
4. イオ
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解説
正解は「イオ」(正しいものの組合せ)。判例は、実行行為に内在する危険が結果へと現実化したといえるかによって因果関係を判断している。 ア=誤り。行為者の暴行が被害者の重篤な心臓疾患という特殊な事情と相まって死亡の結果を生じさせた場合、行為者がその事情を知らなかったとしても、暴行と死亡との間の因果関係は認められる(最判昭和46年6月17日等)。被害者の身体的素因は因果関係を否定する事情とはならない。根拠:刑法205条、判例 イ=正しい。被害者が長時間激しい暴行を受け、極度の恐怖心から逃走を図る過程で高速自動車国道に進入して死亡した事案において、最高裁は、その行動が著しく不自然、不相当であったとはいえないとして、暴行と死亡との間の因果関係を肯定した(最決平成15年7月16日)。逃走行為が暴行によって誘発されたものだからである。根拠:刑法205条、判例 ウ=誤り。被害者が医師の指示に従わず安静に努めなかったという事情が介在していても、行為者の暴行によって生じた傷害が死亡の結果をもたらし得る重篤なものであった以上、暴行と死亡との間の因果関係は認められる(最決平成16年2月17日)。被害者の落ち度は因果関係を否定する事情とはならない。根拠:刑法205条、判例 エ=誤り。行為者が負わせた傷害自体では死亡しなかったにもかかわらず、搬送中の救急車が竜巻に巻き上げられるという極めて異常な事情が介在して死亡した場合、行為に内在する危険が結果に現実化したとはいえず、因果関係は認められない。根拠:刑法205条、判例 オ=正しい。深夜に自動車の後部トランクに被害者を監禁して道路上に停車させていたところ、後続車が追突して被害者が死亡した事案において、最高裁は、追突した運転者の甚だしい過失が介在していても、監禁行為と死亡との間の因果関係を肯定した(最決平成18年3月27日)。道路上のトランク内に人を監禁する行為自体に、追突等による死傷の危険が内在しているからである。根拠:刑法221条、判例 以上より、正しいのはイとオであり、正解は「イオ」となる。(出典: 令和4年度 司法書士試験 午前の部 第24問)
一問一答
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