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不動産登記法難易度: 2023年度

司法書士 過去問不動産登記法 第248問

問題

登録免許税に関する次のアからオまでの記述のうち、正しいものの組合せは、後記 1から 5 までのうち、どれか。なお、租税特別措置法等の特例法による税の減免規定の適用はないものとする。 ア 登録免許税法第 4 条第 1 項により別表第 2 に掲げる非課税法人であるA地方住宅供給公社が当事者となって抵当権の順位の変更の登記を受ける場合において、A地方住宅供給公社の抵当権の順位が他の抵当権に優先するときは、当該抵当権の順位の変更の登記については、登録免許税が課されない。 イ Aが所有権の登記名義人である甲土地を要役地とし、甲土地と同一の登記所の管轄区域内にあるBが所有権の登記名義人である乙土地及び丙土地を承役地とする地役権の設定の登記を一の申請情報により申請した場合の登録免許税の額は、1500 円である。 ウ 根抵当権の信託の仮登記の登録免許税の額は、不動産の個数 1 個につき 1000 円である。 エ 根抵当権者をA及びBとする極度額 1500 万円の元本の確定前の根抵当権について、A及びBが当該根抵当権をCに一部譲渡した場合の根抵当権の一部移転の登記の登録免許税の額は、1 万円である。 オ Aが所有権の登記名義人である不動産の価額が 1000 万円の甲土地について、売買を登記原因として、AからBに 2 分の 1 の持分を移転した旨の所有権の一部移転の登記がされている場合において、当該登記を所有権の全部の移転の登記とする所有権の更正の登記の登録免許税の額は、10 万円である。(参考)登録免許税法第4条 国及び別表第 2 に掲げる者が自己のために受ける登記等については、登録免許税を課さない。2 (略)

選択肢

  1. 1アイ
  2. 2アオ
  3. 3イウ
  4. 4ウエ
  5. 5エオ

正解

5. エオ

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解説

正解は「エオ」(正しいものの組合せ)。 ア=誤り。非課税とされるのは、国及び登録免許税法別表第2に掲げる者が「自己のために受ける登記等」である(登録免許税法4条1項)。抵当権の順位の変更の登記は、順位を譲る者と譲り受ける者の双方が当事者となって受ける登記であるから、非課税法人が当事者に含まれていても、他の当事者の分について登録免許税が課される。順位が優先することになるかどうかは結論を左右しない。根拠:登録免許税法4条1項 イ=誤り。地役権の設定の登記の登録免許税は、承役地の不動産の個数1個につき1500円である(登録免許税法別表第1第1号(4))。承役地は乙土地及び丙土地の2個であるから、一の申請情報により申請した場合でも3000円となる。根拠:登録免許税法別表第1第1号(4) ウ=誤り。根抵当権の信託の仮登記の登録免許税は、極度額に1000分の1を乗じた額である。所有権以外の権利の信託の登記が債権金額又は極度額の1000分の2であり、その仮登記はその2分の1の税率によるからである。不動産1個につき1000円となるのではない。根拠:登録免許税法別表第1第1号(10)ロ・(12) エ=正しい。根抵当権の一部譲渡による一部移転の登記の登録免許税の課税標準は、極度額を一部譲渡後の共有者の数で除した額である(登録免許税法別表第1第1号(7))。A及びBがCに一部譲渡すると共有者は3名となるから、1500万円÷3=500万円が課税標準となり、これに1000分の2を乗じた1万円が税額となる。根拠:登録免許税法別表第1第1号(7)、民法398条の13 オ=正しい。所有権の一部(2分の1)の移転の登記を所有権の全部の移転の登記とする更正の登記では、実質的に残りの2分の1の持分が新たに移転することになるから、その増加する持分の価額を課税標準として所有権の移転の登記の税率が適用される。1000万円の2分の1である500万円に売買による所有権の移転の税率1000分の20を乗じた10万円が税額となる。根拠:登録免許税法別表第1第1号(2)ハ、17条 以上より、正しいのはエとオであり、正解は「エオ」となる。(出典: 令和5年度 司法書士試験 午後の部 第27問)

一問一答

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