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民法難易度: 2025年度

司法書士 過去問民法 第261問

問題

果実に関する次のアからオまでの記述のうち、判例の趣旨に照らし誤っているものの組合せは、後記 1 から 5 までのうち、どれか。 ア 家賃は、法定果実に当たる。 イ 利息の計算は、法定果実と同様に、別段の意思表示がなければ、これを生ずべき債権の存続期間に応じて、日割による。 ウ 乳牛から搾取される牛乳は、天然果実には当たらない。 エ 天然果実は、その元物から分離する時に、これを収取する権利を有する者に帰属する。 オ 賃借人は、賃貸借の目的物の天然果実を収取することができない。

選択肢

  1. 1アウ
  2. 2アエ
  3. 3イエ
  4. 4イオ
  5. 5ウオ

正解

5. ウオ

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解説

正解は「ウオ」。ア=正しい。法定果実とは物の使用の対価として受けるべき金銭その他の物をいい(民法88条2項)、建物の家賃はその典型例である。イ=正しい。利息は元本債権の使用の対価であり法定果実に当たる。法定果実は収取する権利の存続期間に応じて日割計算により取得する(民法89条2項)ため、別段の意思表示がなければ利息も債権の存続期間に応じ日割による。ウ=誤り。天然果実とは物の用法に従い収取する産出物をいう(民法88条1項)。乳牛から搾取される牛乳は、乳牛という元物をその用法に従って用いることにより得られる産出物であり、果樹の果実や鉱山の鉱物と同様に天然果実に当たる。エ=正しい。天然果実は、その元物から分離する時に、これを収取する権利を有する者に帰属する(民法89条1項)。分離の時点が基準となる点が、日割で按分される法定果実と対照的である。オ=誤り。賃借人は契約または目的物の性質によって定まった用法に従い使用収益をする権利を有する(民法601条・616条)。「収益」には天然果実の収取が含まれるから、賃借人は賃貸借の目的物の天然果実を収取することができる。民法89条1項にいう「収取する権利を有する者」には賃借人も含まれる。したがって誤っているのはウとオである。(出典: 令和7年度 司法書士試験 午前の部 第4問)

一問一答

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