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不動産登記法難易度: 2025年度

司法書士 過去問不動産登記法 第206問

問題

登記識別情報の提供に関する次のアからオまでの記述のうち、誤っているものの組合せは、後記 1 から 5 までのうち、どれか。 ア Aが敷地権のない甲区分建物の所有権及びその敷地である乙土地の所有権の共有持分を取得し、それぞれの所有権の登記名義人となった後に、乙土地について敷地権である旨の登記がされた場合において、甲区分建物についてAを登記義務者として売買を原因とする所有権の移転の登記を申請するときは、Aは、甲区分建物の所有権に関する登記識別情報及び乙土地の所有権に関する登記識別情報のいずれも提供しなければならない。 イ Aを所有権の登記名義人とする甲建物がAの居住の用に供する建物である場合において、Aの成年後見人Bが、家庭裁判所の許可を得て甲建物を売却し、甲建物について売買を原因とする所有権の移転の登記を申請するときは、Aに対して通知された登記識別情報を提供しなければならない。 ウ Aを所有権の登記名義人とする甲土地について、Bを権利者とする抵当権の設定の仮登記がされている場合において、Bが単独で当該仮登記の抹消を申請するときは、Bに対して通知された登記識別情報を提供しなければならない。 エ Aを抵当権の登記名義人とする甲土地の所有権をAが取得したことにより当該抵当権が混同により消滅した場合において、Aが抵当権の設定の登記の抹消を申請するときは、Aに対して抵当権の設定の登記がされたときに通知された登記識別情報を提供しなければならない。 オ Aが甲区 2 番及び甲区 3 番においてそれぞれ 2 分の 1 の共有持分を取得し、Aが所有権の登記名義人となった甲土地について、Aが甲区 2 番で登記された持分のみを目的とする抵当権の設定の登記を申請する場合には、Aに対して甲区 2 番及び甲区3 番の持分の移転の登記がされたときに通知された登記識別情報をいずれも提供しなければならない。

選択肢

  1. 1アイ
  2. 2アエ
  3. 3イオ
  4. 4ウエ
  5. 5ウオ

正解

3. イオ

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解説

正解は「イオ」。ア=正しい。敷地権である旨の登記がされる前に区分建物と敷地の共有持分をそれぞれ別個に取得して登記名義人となっていた場合には、いずれについても登記識別情報が通知されている。その後に敷地権である旨の登記がされ、区分建物の所有権の移転の登記が敷地権にも効力を及ぼすことになる以上、区分建物の所有権に関する登記識別情報と土地の所有権に関する登記識別情報のいずれも提供しなければならない。イ=誤り。登記識別情報の提供を求める趣旨は、登記の申請が登記義務者の真意に基づくものであることを担保する点にある。裁判所によって選任された成年後見人が、家庭裁判所の許可を証する書面を添付して申請する場合には、虚偽の登記がされるおそれがないため、登記識別情報を提供することを要せず、事前通知(不動産登記法23条1項)も要しないとされている(登記研究779号カウンター相談240)。ウ=正しい。仮登記についても登記識別情報は通知されるところ、仮登記の登記名義人が単独で仮登記の抹消を申請する場合(不動産登記法110条前段)には、その仮登記について通知された登記識別情報を提供しなければならない。エ=正しい。混同により抵当権が実体上消滅していても、抵当権の設定の登記の抹消における登記義務者は抵当権の登記名義人であるから、抵当権の設定の登記がされた際に通知された登記識別情報を提供する必要がある。オ=誤り。同一人が数回に分けて持分を取得している場合において、そのうち特定の順位番号で取得した持分のみを目的として抵当権を設定するときは、当該持分の取得について通知された登記識別情報を提供すれば足りる。甲区2番の持分のみを目的とするのであれば、甲区3番の持分に係る登記識別情報を提供する必要はない。したがって誤っているのはイとオである。(出典: 令和7年度 司法書士試験 午後の部 第17問)

一問一答

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