問題
選択肢
- 1退職給付債務の計算
- 2年金資産の評価
- 3過去勤務費用の処理
- 4数理計算上の差異の処理
正解
1. 退職給付債務の計算
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解説
退職給付債務の計算とは、従業員が将来退職するときに支払うことになる退職金や年金(退職給付見込額)を見積もり、それを現在価値に割り引いて、今の時点での負債として測定する手続きです。退職金は将来支払うものですが、その支払い義務は従業員が今まさに働いて積み上げているので、現時点での負担額を計算しておく必要があるのです。 なぜ現在価値に割り引くかというと、将来支払うお金と今のお金では価値が違うからです。たとえば10年後に支払う退職金100万円は、割引率を使って今の価値に直すと100万円より小さくなります。こうして見積もった退職給付債務から、あらかじめ積み立ててある年金資産(外部に積み立てた運用資産)を差し引いた積立不足が、貸借対照表に負債として計上されます(連結財務諸表では「退職給付に係る負債」、個別財務諸表では未認識の数理計算上の差異などを調整したうえで「退職給付引当金」)。式の骨格は、退職給付債務−年金資産=負債計上額です。 他の選択肢は、いずれも退職給付会計の構成要素ではありますが、問われている「将来の退職給付見込額を現在価値に割り引く」処理そのものではありません。年金資産の評価は積み立て済みの運用資産を時価で測ること、過去勤務費用は給付水準の改定で生じた差額の処理、数理計算上の差異は見積りと実績のズレの処理です。『将来の退職金を現在価値に割り引く=退職給付債務の計算』が核心です。
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