問題
選択肢
- 1公共の福祉の原則
- 2信義誠実の原則
- 3私的自治の原則
- 4契約自由の原則
正解
1. 公共の福祉の原則
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解説
私権は公共の福祉に適合しなければならない——民法1条1項が定めるこの原則が公共の福祉の原則です。権利は絶対無制限ではなく、社会全体の利益との調和の中で行使されるべきだ、という民法の基本的な考え方を表します。同じ1条には、2項に信義誠実の原則、3項に権利濫用の禁止が置かれ、この3つが民法の基本原則として整理されます。権利濫用の禁止は、形のうえでは正当な権利の行使に見えても、社会の常識からして許されないやり方なら認めない、という原則で、たとえば自分の土地に他人の建物のごく一部がはみ出しているだけなのに、莫大な利益を狙って取り壊しと撤去を求めるような請求は、権利濫用として退けられることがあります(宇奈月温泉事件)。 隣接する原則と区別しましょう。信義誠実の原則(信義則)は、互いに相手の信頼を裏切らないよう誠実に行動すべきという行動規範です。私的自治の原則は自分の法律関係を自分の意思で決められるという別の基本原則、契約自由の原則は契約の中身を自由に決められる原則で、いずれも権利行使の社会的な限界そのものを述べたものではありません。『権利の行使は社会公共の利益に反してはならない』と問われたら、民法1条1項の公共の福祉の原則です。
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