問題
選択肢
- 1死荷重(厚生損失)
- 2外部不経済
- 3情報の非対称性
- 4逆選択
正解
1. 死荷重(厚生損失)
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解説
独占市場では、完全競争に比べて社会全体の利益(総余剰)が減ってしまいます。この失われた余剰、すなわち社会的な“もったいない部分”を「死荷重(デッドウェイト・ロス、厚生損失)」といいます。市場の失敗の代表例です。 なぜ生じるのか。完全競争では価格が限界費用に等しい(P=MC)水準まで生産され、社会的に最適な量が供給されます。ところが独占企業は利潤を最大にするため、価格を限界費用より高く(P>MC)設定し、生産量をわざと絞ります。本来なら『その値段でも買いたい人がいて、その費用でも作れる』取引が成立したはずなのに、独占企業が生産を抑えるせいでその取引が消えてしまう。この実現しなかった取引から得られたはずの余剰の合計が死荷重です。グラフでは需要曲線とMC曲線、独占の生産量に囲まれた三角形として描かれます。 他の選択肢はいずれも別タイプの市場の失敗です。「外部不経済」は公害のように市場を介さず第三者に損害が及ぶ負の外部性、「情報の非対称性」は取引者間の情報格差、「逆選択」はその情報格差から質の悪いものばかり集まる問題。本問が問うのは“独占による生産量の過少”が招く損失であり、その名称が死荷重です。
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