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企業経営理論難易度:

中小企業診断士 一問一答企業経営理論 第380問

問題

サイモンの意思決定論で、最適解ではなく一定水準以上の解を選ぶことを何というか?

選択肢

  1. 1満足化原理
  2. 2最適化原理
  3. 3限界原理
  4. 4費用便益原理

正解

1. 満足化原理

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解説

満足化原理とは、サイモンの意思決定論の中核概念で、人は完全に最良の選択肢を選ぶのではなく、自分にとって「これで十分」と思える一定水準を満たす選択肢が見つかった時点で決定する、という考え方です。英語ではサティスファイシング(satisficing)と呼ばれます。 その前提にあるのが「限定合理性」です。現実の人間は、すべての選択肢や結果を完全に知ることはできず、情報処理能力にも時間にも限りがあります。だから理論上の最適解を計算し尽くすのは不可能で、代わりに「許容できる基準」を設け、それをクリアした案で手を打つのです。たとえば家探しで全物件を比較するのは無理なので、「予算内で駅近、この条件を満たせば即決」と決めるのが満足化です。 対比される最適化原理は、すべてを比較して最も良い解を選ぶという伝統的経済学の前提で、完全な合理性を仮定しますが、現実の意思決定の説明としては理想的すぎます。限界原理は追加一単位の便益と費用を比べて判断する経済学の考え方、費用便益原理は便益と費用を比較する判断基準で、いずれも「十分な水準で妥協する」という満足化原理とは発想が異なります。

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