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経済学・経済政策難易度: 易

中小企業診断士 一問一答|経済学・経済政策 第249問

問題

LM曲線の傾きが急(垂直に近い)場合、何が言えるか?

選択肢

  1. 1貨幣需要の利子率弾力性が小さい
  2. 2貨幣需要の利子率弾力性が大きい
  3. 3投資の利子率弾力性が大きい
  4. 4限界消費性向が大きい

正解

1. 貨幣需要の利子率弾力性が小さい

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解説

LM曲線の傾きが急(垂直に近い)になるのは、貨幣需要の利子率弾力性が小さいときです。弾力性が小さいとは「利子率が動いても、人々が持ちたがる貨幣の量はあまり変わらない」という意味。貨幣需要が利子率に鈍感なほど、LM曲線は立った形になります。 なぜそうなるのか、貨幣市場の調整で追いましょう。国民所得が増えると、取引のための貨幣需要が増えます。貨幣の供給量は一定なので、この需要増を打ち消すには、利子率が上がって「現金で持つより債券で運用しよう」と人々を仕向け、貨幣需要を抑える必要があります。ところが貨幣需要が利子率に鈍感(弾力性小)だと、利子率を少し上げたくらいでは貨幣需要が減ってくれません。だから所得増を吸収するには利子率を大幅に引き上げる必要があり、所得のわずかな変化に対し利子率が大きく動く=傾きが急な曲線になるのです。 政策との関係も重要です。LM曲線が急(貨幣需要が利子率に鈍感)なほど、財政政策はクラウディングアウト(利子率の大幅上昇で民間投資が押し出される)が強く効いて効果が弱まり、逆に金融政策が利子率を通じて所得を大きく動かせるので効果的になります。極端な例として、貨幣需要の利子率弾力性が無限大(流動性のわな)だとLM曲線は水平になり、金融政策が無効化します。他の選択肢、投資の利子率弾力性はIS曲線の傾き、限界消費性向は乗数に関わる要因です。急なLM曲線は『貨幣需要の利子率弾力性が小さい』ことを意味します。

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