問題
中小企業診断士S氏は、顧問先の金型メーカーT社の社長から、「同業のX社、加工メーカーY社、Z社と連携して、高性能な自動車部品を開発・製造予定であるが、この件に関してX社の社長から有限責任事業組合(LLP)の設立を打診されている。LLPについて簡単に説明して欲しい。」との相談を受けた。 以下は、S氏とT社社長の会話である。 S氏:「LLPは、株式会社と同じく、責任は有限です。」 T社社長:「では、株式会社と同じように、LLPも法人格を持つのですね。」 S氏:「 A 」 T社社長:「課税方法はどのようになっているのですか。」 S氏:「 B 」 会話の中の空欄AとBに入る最も適切なものの組み合わせはどれか。
選択肢
- 1A:はい、法人格を持ちます。 B:LLPに課税されます。
- 2A:はい、法人格を持ちます。 B:出資者が得る利益に直接課税されます。
- 3A:いいえ、法人格は持ちません。 B:LLPに課税されます。
- 4A:いいえ、法人格は持ちません。 B:出資者が得る利益に直接課税されます。
正解
4. A:いいえ、法人格は持ちません。 B:出資者が得る利益に直接課税されます。
詳しい解説を見る解説を閉じる
解説
正解はエ。有限責任事業組合(LLP)は、有限責任事業組合契約に関する法律に基づく組織で、出資者全員が有限責任である一方、会社のような法人格は持たない。したがって空欄Aは「いいえ、法人格は持ちません」となる。また課税面では、LLP自体には法人課税が行われず、組合の損益が各出資者に配分されてそれぞれに直接課税される構成員課税(パススルー課税)が適用される。これにより組合段階と出資者段階の二重課税が回避される点がLLPの大きな特徴である。空欄Bは「出資者が得る利益に直接課税されます」となる。よって法人格なし・パススルー課税のエが正しい。(出典: 一般社団法人 中小企業診断協会 平成19年度 中小企業診断士1次試験 中小企業経営・中小企業政策 第19問)
中小企業診断士トップ
一問一答・予想問題・まとめノート