問題
次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。 大企業と中小企業の資金調達構成は大きく異なり、一般的には中小企業の借入金への依存度が高いことが知られている。財務省「法人企業統計年報」によると、2005年度において、短期・長期金融機関借入金の総資産に対する比率である金融機関借入金比率は、大企業が18.0%であるのに対し、中小企業は32.1%である。なお、ここでは資本金1億円以上の企業を大企業、資本金1億円未満の企業を中小企業としている。 (設問1)文中の下線部について、中小企業の資金調達構成で借入金依存度が高い理由として最も適切なものはどれか。
選択肢
- 1金融機関の貸出姿勢が安定しており、かつ常時積極的であるため。
- 2資金需要が乏しく、資本市場からの調達の必要性がないため。
- 3資本市場からの資金調達が困難であり、借入れに依存せざるを得ないため。
- 4大企業と比較して、有利な条件で借入れを行うことができるため。
正解
3. 資本市場からの資金調達が困難であり、借入れに依存せざるを得ないため。
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解説
正解はウ。中小企業は社債発行や株式上場による直接金融(資本市場からの調達)を行うことが信用力・規模・情報開示体制の面で難しく、結果として金融機関からの借入れという間接金融に依存せざるを得ない。これが借入金依存度の高さの本質的な理由である。アは金融機関の貸出姿勢は景気により変動し常時積極的とは言えず誤り。イは中小企業に資金需要が乏しいわけではなく誤り。エは中小企業はむしろ大企業より信用力が低く有利な条件で借入れできるとは限らないため誤り。中小企業金融の構造的特徴を問う基本論点である。(出典: 一般社団法人 中小企業診断協会 平成20年度 中小企業診断士1次試験 中小企業経営・中小企業政策 第8問 設問1)
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