問題
不景気になると、規模の経済性を獲得するための水平的な企業合併が盛んになることが予想される。独占禁止法に照らして、水平的な企業合併が認められる際の判断基準となるのが、競争を実質的に制限することになるかどうかである。これに関連し、独占の程度に関する指標としてハーフィンダール・ハーシュマン指数(HHI)がある。各企業の市場占有率を小数点以下の数値(例えば、0.2)で表すと、HHIのとりうる範囲は0から1の間の数値となる。このHHIに関する記述として最も適切なものの組み合わせを下記の解答群から選べ。 a HHIは、当該業界のすべての企業の市場占有率の2乗和で表される。 b HHIは、当該業界の上位3社の市場占有率の2乗和で表される。 c 独占状態に近ければ近いほど、HHIの値は0に近づく。 d 独占状態に近ければ近いほど、HHIの値は1に近づく。
選択肢
- 1aとc
- 2aとd
- 3bとc
- 4bとd
正解
2. aとd
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解説
ハーフィンダール・ハーシュマン指数(HHI)は、市場における各企業の市場占有率を2乗して、当該業界の「すべての」企業について合計したものである。上位数社だけでなく市場の全企業を対象とする点が、上位集中度(CR3など)との違いである。よってaは正しく、上位3社に限定するbは誤り。 市場占有率を小数(合計1)で表すと、完全競争に近いほど各社のシェアは小さく2乗和は0に近づき、独占に近いほど1社のシェアが1に近づくため2乗和は1に近づく。したがって独占状態に近いほどHHIは1に近づき、dは正しく、0に近づくとするcは誤り。 よって正しい組み合わせはaとdであり、正解はイである。 (出典: 一般社団法人 中小企業診断協会 平成21年度 中小企業診断士1次試験 経済学・経済政策 第16問)
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