問題
次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。 収益の認識は、一般に、商品等の販売または役務の給付によって実現したことをもって行われるとされている。しかし、長期の未完成請負工事等については、工事【A】基準とともに、工事【B】基準が認められてきた。工事契約に係る収益(工事収益)およびその原価(工事原価)に関して定めた企業会計基準第15号「工事契約に係る会計基準」では、工事の進行途上においても、その進捗部分について【C】の確実性が認められる場合には、工事【B】基準を適用し、この要件を満たさない場合には工事【A】基準を適用するとされる。 (設問1)文中の空欄A〜Cに入る最も適切なものの組み合わせはどれか。
選択肢
- 1A:完成 B:進行 C:進捗
- 2A:完成 B:進行 C:成果
- 3A:完成 B:進捗 C:進行
- 4A:進行 B:完成 C:進捗
- 5A:進捗 B:完成 C:成果
正解
2. A:完成 B:進行 C:成果
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解説
工事契約に係る会計基準(企業会計基準第15号)に関する空欄補充問題である。 【工事契約の収益認識基準】 長期の未完成請負工事等については、伝統的に2つの基準があった。 ①工事完成基準:工事が完成・引渡しを行った時点で工事収益を一括計上する方法。実現主義の原則に基づく。 ②工事進行基準:工事の進捗度に応じて毎期工事収益を計上する方法。発生主義に基づく。 企業会計基準第15号では、工事の進行途上においても、その進捗部分について「成果の確実性」が認められる場合には工事進行基準を適用し、この要件を満たさない場合には工事完成基準を適用するとされている。 「成果の確実性」とは、次の3要素について信頼性をもって見積れることをいう。 ①工事収益総額 ②工事原価総額 ③決算日における工事進捗度 したがって、A:完成、B:進行、C:成果となる。 アは「C:進捗」、ウは「B:進捗、C:進行」、エは「A:進行、B:完成」、オは「A:進捗」となっており、いずれも誤り。 よってイが正解。 (参考:本基準は平成30年に企業会計基準第29号「収益認識に関する会計基準」の公表により、工事完成基準と工事進行基準の区分は廃止され、進捗度を合理的に見積れる場合には進捗度に応じた収益認識を行うこととなった。)(出典: 一般社団法人 中小企業診断協会 平成22年度 中小企業診断士1次試験 財務・会計 第2問 設問1)
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