問題
どの業種にもいわゆる勝ち組と負け組が見られる。激しい競争にもかかわらず他社よりも優れた業績をあげている企業の特徴に関する記述として、最も不適切なものはどれか。
選択肢
- 1ある通信機器メーカーでは、生産を国内工場に集約して生産現場で厳格な品質管理体制をとり、堅牢な機器と先進的なデータ処理を売りに、顧客の信頼を得ながら業界水準よりも高い価格で売り上げを伸ばしている。
- 2ある町工場では単品物の受注に特化しているが、熟練を活かした加工技術を武器に、あらゆる注文に応えられる受注生産体制を敷いて、特定業種にこだわらない受注先を確保している。
- 3健康食品を製造販売しているある企業では、顧客からのダイレクトな注文や問い合わせに応えるべく、コールセンターの充実を図るとともに、それを基にした顧客データベースを活かして、逆に顧客への情報発信を行い、顧客との強い信頼関係の構築を目指している。
- 4創業間もない中小化粧品メーカーでは、肌に潤いを与える希少な天然素材を活用した高価な基礎化粧品に絞り込んで、全国的な広告宣伝と大手百貨店や量販店への出店を目指している。
- 5激しい価格競争と急激な利益率低下のため大手の電子機器メーカーが撤退した市場で、ある中堅メーカーでは海外企業からの低価格な中間財の調達と自社が得意とする実装技術を活かして、実用本位の機能に絞り込んだ低価格製品で安定した売り上げを確保している。
正解
4. 創業間もない中小化粧品メーカーでは、肌に潤いを与える希少な天然素材を活用した高価な基礎化粧品に絞り込んで、全国的な広告宣伝と大手百貨店や量販店への出店を目指している。
詳しい解説を見る解説を閉じる
解説
創業間もない中小化粧品メーカーが、高価で絞り込んだ希少素材製品を扱うこと自体は適切だが、その販路として「全国的な広告宣伝と大手百貨店や量販店への出店」を目指す戦略は、創業期の中小企業にとって資源面で過大かつ、ターゲット顧客との接点としても合致しない。差別化集中戦略を採る中小企業は、限られた経営資源を選択的・段階的に投下することが定石であり、専門店経由や口コミ・限定流通など、製品コンセプトと整合的なチャネル戦略を採るべきである。よってエが最も不適切。アは差別化戦略(高品質・高価格)、イは加工技術を武器にした受注生産(差別化集中)、ウは顧客リレーションを核とした関係性マーケティング、オは中間財調達と実装技術を活かしたコストリーダーシップ戦略で、いずれも整合的。(出典: 一般社団法人 中小企業診断協会 平成22年度 中小企業診断士1次試験 企業経営理論 第2問)
中小企業診断士トップ
一問一答・予想問題・まとめノート