問題
(設問3)文中の下線部③のように環境技術を活かした市場とエコ産業をめぐる中小中堅企業の取り組みに関する記述として、最も不適切なものはどれか。
選択肢
- 1各種のリサイクル法が制定されるにつれて、容器包装、家電、建設資材、食品、自動車などの再商品化や解体リサイクルに新規参入の機会が生まれ、静脈産業にベンチャー企業が誕生している。
- 2古紙などの回収資源は天然資源に対して価格競争力をもっているので、古紙回収事業に多くの中小事業者が新規に参入している。
- 3資源循環型社会のエコタウン事業では、ゼロ・エミッションを目指して、各地の特性を活かして誘致企業とともにリサイクル技術の開発を進めている。
- 4消費者のエコ意識とともに製品の安全性への関心が強くなるにつれて、安くても安全性に疑念がある製品よりも少し高くても信頼できる製品を求める傾向が見られ、生産技術の確かな中小企業にビジネスチャンスが生まれる例が見られる。
- 5リサイクル企業には貴金属鉱石よりも含有率が高い破棄家電等からレアメタルを抽出する独自技術を工夫する例があり、都市からレアメタルが生産される様を都市鉱山ということがある。
正解
2. 古紙などの回収資源は天然資源に対して価格競争力をもっているので、古紙回収事業に多くの中小事業者が新規に参入している。
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解説
古紙回収事業は確かに資源リサイクルの一部だが、回収資源の価格は国際市況と需給に強く左右されており、必ずしも天然資源(パルプ)に対して安定的な価格競争力を持つわけではない。むしろ古紙価格は乱高下するため、参入する中小事業者は資源価格変動リスクに晒される。本選択肢のように「価格競争力をもっているので、多くの中小事業者が新規に参入している」と一般化するのは不適切。よってイが最も不適切。アはリサイクル法整備に伴う静脈産業へのベンチャー参入の典型例で適切。ウはエコタウン事業のゼロ・エミッション志向と地域連携リサイクル技術開発の事例で適切。エは安全性志向の高まりが信頼できる中小企業のビジネスチャンスを生むという観察で適切。オは「都市鉱山」概念の代表的記述で、レアメタル抽出技術を持つリサイクル企業の事例として適切。(出典: 一般社団法人 中小企業診断協会 平成22年度 中小企業診断士1次試験 企業経営理論 第11問 設問3)
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