問題
次の文章の空欄AとBに入る最も適切な語句の組み合わせを下記の解答群から選べ。 中小企業白書(2009年版)では、中小企業の賃金体系は大企業の賃金体系に比べ年功主義よりも成果主義の性格が A と指摘されている。例えば、厚生労働省「平成19年賃金構造基本統計調査」に基づき、規模別製造業・非製造業別正社員の賃金カーブを見ても、18〜19歳の階層を基点に、大企業では製造業、非製造業とも50〜54歳の階層まで、中小企業では製造業で45〜49歳、非製造業で40〜44歳の階層までは、一貫して年齢が高くなるほど賃金が上昇しているが、中小企業のほうが上昇のスピードは B である。もっとも、年功主義と成果主義にはそれぞれメリットとデメリットがあり、賃金体系が従業員のモチベーションに与える影響は大きいことから、中小企業経営者は従業員の意識や仕事ぶりをしっかりと把握したうえで、年功主義と成果主義の要素を適切に組み合わせた自社に適した賃金体系を構築していくことが重要であると考えられる。
選択肢
- 1A:強い B:急
- 2A:強い B:緩やか
- 3A:弱い B:急
- 4A:弱い B:緩やか
正解
2. A:強い B:緩やか
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解説
中小企業白書(2009年版)と厚生労働省「平成19年賃金構造基本統計調査」によれば、中小企業の賃金体系は大企業に比べ年功主義の性格が弱く、相対的に成果主義の性格が「強い」と指摘されている。これは中小企業では人事制度を簡素に設計し、貢献度に応じた賃金決定を行いやすいためで、勤続年数による昇給カーブが大企業ほど急ではない。賃金カーブのピーク年齢を見ても、大企業(製造業・非製造業)が50〜54歳まで上昇するのに対し、中小企業は製造業45〜49歳、非製造業40〜44歳と早めにピークアウトし、賃金上昇のスピードは大企業より「緩やか」となる。すなわち、若手のうちは大企業と中小企業の賃金差は小さいが、中堅以降は大企業の方が大きく上昇するため、両者の格差が拡大する構造である。したがって、A「強い」、B「緩やか」となるイが正解。(出典: 一般社団法人 中小企業診断協会 平成22年度 中小企業診断士1次試験 中小企業経営・中小企業政策 第11問)
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