問題
企業の強みと弱みに関する分析フレームワークについての記述として、最も不適切なものはどれか。
選択肢
- 1経営資源の模倣には直接的な複製だけではなく、競争優位にある企業が保有する経営資源を別の経営資源で代替することによる模倣もある。
- 2経営資源やケイパビリティが競争優位を生じさせており、企業の内部者にとって競争優位の源泉との関係が理解できない場合、経路依存性による模倣困難が生じている。
- 3経営資源やケイパビリティに経済価値があり、他の競合企業や潜在的な競合企業が保持していないものである場合、希少性に基づく競争優位の源泉となりうる。
- 4経済価値のない経営資源やケイパビリティしか保持していない企業は、経済価値を有するものを新たに獲得するか、これまで有してきた強みをまったく新しい方法で活用し直すかの選択を迫られる。
- 5成功している企業の経営資源を競合企業が模倣する場合にコスト上の不利を被るのであれば、少なくともある一定期間の持続的な競争優位が得られる。
正解
2. 経営資源やケイパビリティが競争優位を生じさせており、企業の内部者にとって競争優位の源泉との関係が理解できない場合、経路依存性による模倣困難が生じている。
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解説
企業の内部者にとって競争優位の源泉との関係が理解できない場合に生じる模倣困難の状態は、バーニーの VRIO フレームワークでは「因果関係の曖昧性(causal ambiguity)」と呼ばれる。「経路依存性(path dependency)」は、長期間の固有の歴史的経緯を経てしか同じ資源を獲得できないという別の模倣困難要因であり、両者は区別される概念である。よってイは概念の混同があり最も不適切。アは直接複製と代替による模倣の2類型で適切。ウは VRIO の希少性(Rarity)要件の説明で適切。エは経済価値のない資源しか持たない企業の戦略選択肢として適切。オは模倣コスト不利による持続的競争優位の説明で適切。(出典: 一般社団法人 中小企業診断協会 平成23年度 中小企業診断士1次試験 企業経営理論 第3問)
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