問題
次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。 単一の事業を営む企業が多角化によって事業構造を変革し、持続的な成長を実現する行動は、「範囲の経済」の視点から説明できる。「範囲の経済」が存在すれば、企業が複数の事業を展開することによって、それぞれの事業を独立に営むときよりも、より経済的な事業運営が可能になる。 (設問1)文中の下線部に関する以下の文章の空欄A〜Cにあてはまるものの最も適切な組み合わせを下記の解答群から選べ。 2つの製品の生産量をそれぞれ x₁、x₂ で表し、その費用関数を C(x₁, x₂) で表したとき、「範囲の経済」の関係は以下のように示すことができる。 C(x₁, x₂) 〔A〕 C(x₁, 0) 〔B〕 C(0, x₂) この関係が成立すれば「範囲の経済」が存在する。この式の C(x₁, x₂) が x₁、x₂ を同時に生産、販売するときの〔C〕であり、C(x₁, 0) が第1製品だけを生産、販売するときの〔C〕、C(0, x₂) が第2製品だけを生産、販売するときの〔C〕である。
選択肢
- 1A:> B:+ C:総費用
- 2A:> B:− C:平均費用
- 3A:< B:− C:総費用
- 4A:> B:+ C:平均費用
- 5A:< B:+ C:総費用
正解
5. A:< B:+ C:総費用
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解説
範囲の経済(Economies of Scope)の数式表現は、2つの製品を同時に生産する総費用が、それぞれを単独に生産する総費用の合計よりも小さいことで示される。すなわち C(x₁, x₂) < C(x₁, 0) + C(0, x₂) という不等式が成立すれば範囲の経済が存在する。各項は x₁、x₂ を生産・販売するときの「総費用」を表す。よってA=<、B=+、C=総費用となるオが正解。「平均費用」とする選択肢(イ・エ)は誤り。「>」や「−」を使う組み合わせ(ア・イ・ウ・エ)はすべて不等式が逆向きまたは加算の方向が誤っている。(出典: 一般社団法人 中小企業診断協会 平成23年度 中小企業診断士1次試験 企業経営理論 第7問 設問1)
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