問題
企業はその生存にとって必要な資源を、外部環境を構成する他の組織に依存しているために、そうしたステイクホルダーからのコントロールを受け入れる必要があるという「資源依存モデル」がある。 資源依存モデルに関する以下の設問に答えよ。 (設問1)資源依存モデルによれば、環境の構造的特徴によって、焦点組織が直面する不確実性は異なってくるという。このことに関する記述として最も適切なものはどれか。
選択肢
- 1組織間相互依存度が高くても、重要な資源が豊かにある場合、組織間コンフリクトの可能性は低くなるため、焦点組織が直面する不確実性は低くなる。
- 2組織間で権力の集中度が高くなると、組織間コンフリクトの可能性が高くなるため、焦点組織が直面する不確実性は高くなる。
- 3組織間で権力の集中度が低くなると、組織間の相互依存度が高くなり、組織間コンフリクトの可能性が高くなるため、焦点組織が直面する不確実性は高くなる。
- 4組織間の連結の度合いが高く、組織間で権力の集中度が低い場合、組織間コンフリクトの可能性が低くなるため、焦点組織が直面する不確実性は低くなる。
- 5組織間の連結の度合いが高いと、組織間の相互依存度が高くなり、組織間コンフリクトの可能性が低くなるため、焦点組織が直面する不確実性は低くなる。
正解
1. 組織間相互依存度が高くても、重要な資源が豊かにある場合、組織間コンフリクトの可能性は低くなるため、焦点組織が直面する不確実性は低くなる。
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解説
資源依存モデル(フェッファー・サランシック)では、組織間の相互依存度が高くても、その依存対象である重要資源が「豊か」(資源 munificence が高い)であれば、競合的な資源争奪は緩和され、組織間コンフリクトは生じにくくなり、焦点組織の不確実性は低下する。よってアは最も適切。イは権力集中度が高い状況は、依存先の支配力が強まることを意味するが、必ずしもコンフリクトが高まるとは限らず、むしろ依存組織は従属することで安定する場合もあるため誤り。ウは権力集中度が低いと「相互依存度が高くなる」という因果関係が短絡的で誤り。エは連結度が高く権力集中度が低い場合、複数組織間で複雑なコンフリクトが生じ得るため「不確実性低下」とは限らず誤り。オは連結度の高さは必ずしも相互依存度の高さや不確実性の低下に直結せず、誤り。(出典: 一般社団法人 中小企業診断協会 平成23年度 中小企業診断士1次試験 企業経営理論 第19問 設問1)
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