問題
下図は、4つの国について、物価上昇率と失業率の関係を見るために作成されたものである。なお、統計は、2000年〜2010年暦年と2011年Q1〜Q3の四半期データにもとづき、中国のみは2010年までのデータである。 これらの図の説明として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

選択肢
- 1アメリカのデータには、失業率と物価上昇率との間に負の相関が緩やかに見てとれるので、オークンの法則が部分的には満たされている。
- 2英国のデータは、短期的なフィリップス曲線の有する典型的な特性とは異なる姿を示している。
- 3中国のデータは、ペティー=クラークの法則が示した物価上昇率の停滞を表す状況を示している。
- 4ブラジルのデータによれば、物価上昇率と失業率の値がともに10%を超えていたが、こうした状況はリフレーションといわれる。
正解
2. 英国のデータは、短期的なフィリップス曲線の有する典型的な特性とは異なる姿を示している。
詳しい解説を見る解説を閉じる
解説
フィリップス曲線とは、物価上昇率(インフレ率)と失業率との間に負の相関があることを示す経験則で、短期的には右下がりの曲線になるのが典型的特性である。英国のデータでは、失業率が上昇しているのに物価上昇率も上昇するなど典型的なフィリップス曲線とは異なる動き(スタグフレーション的状況)を示しており、イが正しい。 ア:オークンの法則は失業率とGDPギャップの負の相関を示すもので、失業率と物価上昇率の関係ではない(フィリップス曲線と混同しており誤り)。 ウ:ペティー=クラークの法則は産業構造が第1次→第2次→第3次産業へシフトすることを示すもので、物価上昇率とは無関係。 エ:物価上昇率と失業率がともに高い状況は「スタグフレーション」と呼ばれる。リフレーションは意図的な金融緩和でデフレから脱却を図る政策。 よって正解はイ。経済法則の正確な定義を押さえておくことが重要。(出典: 一般社団法人 中小企業診断協会 平成24年度 中小企業診断士1次試験 経済学・経済政策 第3問)
中小企業診断士トップ
一問一答・予想問題・まとめノート