問題
金融政策およびマネーサプライ(マネーストック)に関する下記の設問に答えよ。 (設問1) 金融政策に関する記述として、最も適切なものの組み合わせを下記の解答群から選べ。 a 貨幣の供給メカニズムで中央銀行が直接的に操作するのは、マネタリーベース(ハイパワードマネー)というよりも、マネーサプライ(マネーストック)である。 b 市中銀行の保有する現金を分子、預金を分母とする比率が上昇すると、信用乗数(貨幣乗数)は上昇する。 c 市中銀行から中央銀行への預け金を分子、市中銀行の保有する預金を分母とする比率が上昇すると、信用乗数(貨幣乗数)は低下する。 d 信用乗数(貨幣乗数)は、分子をマネーサプライ(マネーストック)、分母をマネタリーベース(ハイパワードマネー)として算出される比率のことである。
選択肢
- 1aとb
- 2aとd
- 3bとc
- 4cとd
正解
4. cとd
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解説
信用乗数(貨幣乗数)の理論を問う問題。信用乗数 m は次の式で表される:m = マネーサプライ(M)÷ マネタリーベース(H)。式変形すると m = (c + 1)÷(c + r)。ここで c は現金/預金比率、r は預金準備率である。 a:中央銀行が直接操作するのは、自らが供給するマネタリーベース(ハイパワードマネー)である。マネーサプライは市中銀行の信用創造を通じて結果的に決まる。よってaは誤り。 b:現金/預金比率 c が上昇すると、m =(c+1)/(c+r)の分子・分母とも増えるが、r<1 のため分母の方が増分が大きく、信用乗数は低下する。よってbは誤り。 c:預け金/預金比率(=預金準備率 r)が上昇すると、分母が増え信用乗数は低下する。これは正しい。 d:信用乗数の定義そのもの(M÷H)で正しい。 正しい組み合わせはcとdで、選択肢エが正解。(出典: 一般社団法人 中小企業診断協会 平成24年度 中小企業診断士1次試験 経済学・経済政策 第8問 設問1)
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