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企業経営理論難易度: 標準2014年度

中小企業診断士 過去問企業経営理論 第3問

問題

業績が悪化している事業から撤退すべきであっても、なかなかそれができないのは、撤退を阻む障壁が存在するからである。そのような撤退障壁が生じている状況に関する記述として、最も不適切なものはどれか。

選択肢

  1. 1自社の精神ともいうべき事業への創業者や従業員の思い入れが強く、現状で踏ん張らざるをえない。
  2. 2生産過剰で収益率が悪化しているが、業界秩序を守る協定が存在しているので同業者数に変化はなく、市場競争は平穏である。
  3. 3撤退のための社内再配置等のコストがかさむので、撤退の判断が難しくなる。
  4. 4特定の業種にしか利用できない資産のために清算価値が低く、それを移動したり流用しようとすると、そのためのコスト負担が新たに大きくのしかかる。
  5. 5不採算に陥っている事業であっても、他の事業との関連性が強いために、撤退すると他の事業の不利益を招き、自社の戦略上の強みを失いかねない。

正解

2. 生産過剰で収益率が悪化しているが、業界秩序を守る協定が存在しているので同業者数に変化はなく、市場競争は平穏である。

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解説

イは「業界秩序を守る協定」が存在し競争が平穏という記述だが、これは撤退障壁ではなくむしろ収益が確保される条件であり、撤退の意思決定が難しくなる本質的な障壁ではない。さらに業界秩序を守る協定は独占禁止法に抵触する可能性が高く、ありうべき状況の説明として最も不適切。ア(感情的障壁)、ウ(撤退コスト)、エ(特殊資産の清算価値の低さ)、オ(戦略的相互依存性)はいずれもポーターが指摘する典型的な撤退障壁。(出典: 一般社団法人 中小企業診断協会 平成26年度 中小企業診断士1次試験 企業経営理論 第3問)

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