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企業経営理論・マーケティング難易度: 標準2017年度

中小企業診断士 過去問企業経営理論・マーケティング 第2問

問題

高性能オーディオ製品を生産しているメーカーA社は、B地区にそれぞれ店舗を構える小売業のX社とY社に卸売を行っている。かつてはX社とY社の小売店舗はともに、丁寧な対面販売と手厚いサービスを重視していた。ここ数年の間、X社が従来の方向性を強化する一方、Y社は販売員を減らし、店舗への投資を削減して販管費を節約し、それを低価格に反映させるディスカウント戦略をとるようになっていた。その結果、多くの消費者がX社の店舗で情報探索し、Y社の店舗で実際の商品の購買を行うという傾向が顕著化した(下線部①)。X社はY社の行動の影響による売上不振を打開するため、自らもY社と同様の戦略をとるようになっていった(下線部②)。 (設問2)文中の下線部②に示すX社およびY社の行動がメーカーA社にもたらすであろう結果として、最も適切なものはどれか。

選択肢

  1. 1A社はX社とY社に対して、自らの製品の小売段階における価格を設定し、それを厳守することを両社に約束させた。
  2. 2X、Y両社による価格競争の結果、A社の製品は高い市場シェアを実現するとともに、ブランドの強化を図ることができた。
  3. 3X社とY社が同じ商圏の中で価格競争を通じて顧客の奪い合いを行うようになったため、A社は両社に対する卸売価格の引き上げに成功した。
  4. 4X社とY社が価格競争を展開することによって、A社が長年をかけて築いてきたブランドイメージが毀損された。

正解

4. X社とY社が価格競争を展開することによって、A社が長年をかけて築いてきたブランドイメージが毀損された。

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解説

X社もY社と同じディスカウント戦略をとると同一商圏内で価格競争(値下げ合戦)が激化し、メーカーA社の高性能オーディオというブランドイメージ(高品質・高サービス)が安売り品の印象に置き換わり毀損される。エが正解。アは小売価格を厳守させるのは再販売価格維持行為で独占禁止法上原則違法。イは安売り競争で高品質・プレステージ性のブランド強化はむしろ難しい。ウは値下げ競争中の小売店に卸売価格を引き上げるのは現実的でなく逆に値下げ圧力がかかる。(出典: 一般社団法人 中小企業診断協会 平成29年度 中小企業診断士1次試験 企業経営理論 第29問 設問2)

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