問題
選択肢
- 1M. ポーターが提示したCSV(Creating Shared Value)の概念では、本業と関係のある事柄で、本業の利益に還元されるものが重視され、CSR(Corporate Social Responsibility)の概念よりも社会的課題を事業活動そのものと結びつけようとする側面が強調されている。
- 2SDGs経営を目指す企業は、積極的に社会的課題の解決に取り組むことを通じて取り残されてきた市場を新たに獲得するために、経済的利益にこだわってはならない。
- 3社会へ良いことをすることが企業への好感度や売り上げの向上につながるという考えの下で実施されるプロモーションのうち、本業の利益への還元を強く意識して実施されるものをソーシャル・グッドという。
- 4製品やサービスの売り上げの一部を特定の社会的課題への支援に活用するマーケティング活動はメセナと呼ばれ、この活動を増やすほど当該課題に対する関心が高まり、企業の新規顧客の獲得やブランド・イメージの醸成につながりやすい。
- 5直接的な顧客のニーズや満足だけではなく、社会全体の幸福を維持・向上させながら顧客価値を創造し、伝達し、説得していこうとするマーケティングはソサイエタル・マーケティングと呼ばれ、P. コトラーが提唱するマーケティング4.0と対応する。
正解
1. M. ポーターが提示したCSV(Creating Shared Value)の概念では、本業と関係のある事柄で、本業の利益に還元されるものが重視され、CSR(Corporate Social Responsibility)の概念よりも社会的課題を事業活動そのものと結びつけようとする側面が強調されている。
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解説
M. ポーター&クラマーが提唱したCSV(Creating Shared Value、共通価値の創造)は、社会的課題の解決と企業の経済的利益を両立させ、本業の活動を通じて両者を統合する概念。従来のCSR(企業の社会的責任、本業外の社会貢献として位置づけられがち)と比較して、社会的課題を事業活動そのものと結びつける側面が強調されているため、CSVに関する記述が正しい。SDGs経営は経済的利益と社会課題解決を両立させることが本旨で、経済的利益を放棄するものではない(むしろ両立が前提)。「ソーシャル・グッド」は社会への貢献活動全般を指す概念で、本業利益への還元を強く意識する活動を特定する用語ではない(CSVの方がこの説明に近い)。「メセナ」は企業による文化・芸術支援活動であり、売上の一部を社会的課題に寄付する活動は「コーズ・リレーテッド・マーケティング(CRM)」が正しい用語。ソサイエタル・マーケティングはコトラーの提唱だが、マーケティング3.0(人間中心、価値主導)と対応し、マーケティング4.0(デジタル・接続性中心)とは異なる。(出典: 一般社団法人 中小企業診断協会 令和5年度 中小企業診断士1次試験 企業経営理論 第36問 設問1)
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