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企業経営理論難易度: 2019年度

中小企業診断士 過去問企業経営理論 第13問

問題

情報処理モデルに従って組織構造をデザインする際には、情報処理の必要性が不確実性(uncertainty)の除去に関わるものなのか、多義性(equivocality)の除去に関わるものなのかによって、必要となるコミュニケーションメディアのリッチネスや調整メカニズムが異なる。 情報処理の必要性とコミュニケーションメディアのリッチネス、調整メカニズムに関する記述として、最も適切なものはどれか。

選択肢

  1. 1新たなアイデアを生み出すために部門間調整を行う際、多義性の除去が必要になるときには、コミュニケーションの冗長性を排除し、効率的な調整メカニズムを確保する必要がある。
  2. 2環境の新しい意味や価値の変化を知るには、多義性よりも不確実性の除去が重要なので、アンケート調査のような手法が有効である。
  3. 3環境の質的な変化は、組織部門間での多義性の除去の必要性を増加させるので、部門間でのフェイス・ツー・フェイスコミュニケーションなどのリッチなコミュニケーションメディアを利用した調整メカニズムが必要になる。
  4. 4コミュニケーションメディアをリッチなものにするためには、迅速なフィードバック、明確に定義された言語による報告書、複数のチャネルの確保が必要である。
  5. 5不確実性は情報量の不足を意味するので、リッチなコミュニケーションメディアを活用する必要性があり、より多くの情報を収集・処理するために職能別専門化を追求した組織構造を設計することが望ましい。

正解

3. 環境の質的な変化は、組織部門間での多義性の除去の必要性を増加させるので、部門間でのフェイス・ツー・フェイスコミュニケーションなどのリッチなコミュニケーションメディアを利用した調整メカニズムが必要になる。

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解説

ダフト=レンゲルの情報処理モデルでは、不確実性(情報量の不足)と多義性(解釈の曖昧さ・複数の意味の存在)を区別し、多義性除去にはリッチ・メディア(対面会議等)が、不確実性除去にはリーン・メディア(報告書・データ等)が適合するとされる。ウは環境の質的変化(意味解釈の問題=多義性)には対面コミュニケーション等のリッチメディアが必要との理論に合致し正しい。アは多義性除去には対話・冗長性が必要であり、冗長性排除は逆方向。イは環境の新意味・価値変化は多義性の問題であり、アンケート(リーン・メディア)では対応困難。エの「明確に定義された言語による報告書」はリーン・メディアの特徴であり、リッチ・メディアの特徴は「自然言語による多様な手がかり」「迅速なフィードバック」「複数チャネル」(明確に定義された言語ではない)。オの不確実性対応は職能別専門化ではなく、横断的な情報処理能力強化が望ましい。(出典: 一般社団法人 中小企業診断協会 令和元年度 中小企業診断士1次試験 企業経営理論 第13問)

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