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企業経営理論難易度: 標準2019年度

中小企業診断士 過去問企業経営理論 第1問

問題

次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。 製品開発を効果的に行うために、多くの場合、企業担当者は製品開発プロセスを段階的に管理・実行している。それぞれの段階において、調査や実験を行い、それぞれの分析結果に基づき意思決定を繰り返すことで、新製品の成功確率を高めるよう努めている。 (設問1)文中の下線部①(製品開発プロセス)に関する記述として、最も適切なものはどれか。

選択肢

  1. 1「アイデア・スクリーニング」において、新製品アイデアが多い場合でも取捨選択は十分に時間をかけて慎重に行うべきである。
  2. 2「市場テスト」では、実験用仮設店舗を用いて消費者の反応を確認するよりも、実際の市場環境で十分な時間や予算を投入して製品やマーケティング施策をテストするべきである。
  3. 3開発中の製品および当該製品と競合する既存製品を対象に、消費者の「知覚マップ」を作成した場合、開発中の製品が空白領域に位置づけられたとしても、その製品に消費者ニーズや市場性があるとは限らない。
  4. 4新製品アイデアのスクリーニングの次に、アイデアを具現化させるための試作品開発段階である「プロトタイピング」に移る。製品アイデアを具体的な製品属性に落とし込む作業であるため、通常、技術担当者に全権が委ねられる。
  5. 5新製品開発に際して、市場規模を推定することは、製品開発の実現に投じる費用を誤って算定することにつながるため、不要である。

正解

3. 開発中の製品および当該製品と競合する既存製品を対象に、消費者の「知覚マップ」を作成した場合、開発中の製品が空白領域に位置づけられたとしても、その製品に消費者ニーズや市場性があるとは限らない。

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解説

ウは知覚マップ(perceptual map)の解釈に関する適切な記述で正しい。知覚マップは消費者が認知する製品の位置関係を2軸(例:価格×品質、デザイン×機能性)でプロットしたもので、競合がいない空白領域(ホワイトスペース)が見つかってもそこに消費者ニーズや十分な市場規模が存在するとは限らない(誰も参入していない=需要がない可能性もある)。市場性検証には別途の調査が必要。アはアイデア・スクリーニングは粗いふるい分けの段階で、アイデアが多い場合は迅速に取捨選択することが効率的(過度に時間をかけると後工程が遅延)。イは仮設店舗テストやテストマーケット(限定地域・期間)は本格市場投入前の低コスト検証手段として有効で、いきなり全市場投入は高リスク。エのプロトタイピングは技術側のみに任せると顧客視点が欠落しがちで、マーケティング・デザイン等の横断チームで進めるのが望ましい(全権委任は誤り)。オは市場規模推定は投資額決定・損益分岐点分析・事業性判断の基礎情報として不可欠(不要は誤り)。(出典: 一般社団法人 中小企業診断協会 令和元年度 中小企業診断士1次試験 企業経営理論 第32問 設問1)

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