問題
選択肢
- 1企業が企業外部のアイデアを取り入れながら価値を創造するオープン・イノベーションでは、企業は一貫して自社内のアイデアが外部に出ることがないように留意する必要がある。
- 2企業は共創によって新奇性の高い製品を開発できる可能性があるものの、当該製品を購入する消費者から見た場合は、共創によって開発された製品は企業が開発した製品より信頼性が劣ると感じる傾向がある。このため企業は、その製品が共創によって開発されたという事実を伏せて発売することが望ましい。
- 3共創によって消費者と共に製品開発を行おうとする企業が増えつつある現状に対抗して、伝統的な方法により自社内の経営資源のみに基づいて製品開発を行う方が優れた製品を開発できると考える企業もあり、このような企業の考え方や行動様式は一般に「シーズ志向」と呼ばれることが多い。
- 4伝統的な製品開発では、企業が意思決定を行うために、専門的な知識を有していたり、製品の特殊な使い方を提案したりするなどの先進的消費者を対象とした市場調査が実施される場合が多かった。これに対して共創においては、一般に市場の平均的消費者に関するビッグデータが用いられる。
正解
3. 共創によって消費者と共に製品開発を行おうとする企業が増えつつある現状に対抗して、伝統的な方法により自社内の経営資源のみに基づいて製品開発を行う方が優れた製品を開発できると考える企業もあり、このような企業の考え方や行動様式は一般に「シーズ志向」と呼ばれることが多い。
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解説
「シーズ志向」(自社の技術・経営資源を起点に製品開発を行う発想)は「ニーズ志向」(顧客ニーズから出発する発想)に対比される伝統的な製品開発スタンスで、ウが正しい。アのオープン・イノベーション(チェスブロウ)は外部アイデアの取り込みだけでなく、自社の未活用アイデアを外部に出して価値化する「アウトバウンド」も含む双方向のオープン化が本質であり、「自社内アイデアが外部に出ないように留意」は誤り。イは共創製品の信頼性に対する消費者評価はむしろ「企業+消費者の知見」として好意的に受け取られることが多く、共創開発を訴求する方がブランド価値を高めることが多い。エは伝統的開発は平均的消費者向けの市場調査が中心、共創では先進的消費者(リード・ユーザー等)を巻き込むケースが多く、ビッグデータと先進ユーザー巻き込みの対応が逆。(出典: 一般社団法人 中小企業診断協会 令和3年度 中小企業診断士1次試験 企業経営理論 第30問)
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