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企業経営理論・マーケティング難易度: 標準2022年度

中小企業診断士 過去問企業経営理論・マーケティング 第33問

問題

製品ライフサイクル(PLC)に関する記述として、最も適切なものはどれか。

選択肢

  1. 1PLCの衰退期にある市場の顧客は一般的にロイヤルティが高いため、企業は当該事業を維持し続けることで、売り上げは小さくとも高い利益率を実現できる可能性は残されている。
  2. 2PLCの成長期において、通常、企業は自社製品の品質、特徴、パッケージといった特性に手を加えたり、自社のサービスに新しい利用シーンを提案したりして、顧客ニーズの多様性に合わせたマーケティング対応に努める。
  3. 3PLCは製品や市場の動きを確実に予測する概念であるため、自社製品がこれからたどるであろう各段階の将来的なマーケティング戦略の策定に主に利用される。
  4. 4機能やデザインを付加した新製品を出すことで旧製品の魅力を下げ、新製品への買い替えを促進する計画的陳腐化は、当該製品カテゴリーのPLCを短縮することにつながるため、実行は避けるべきである。
  5. 5すべての製品やサービスがPLCの4つの段階すべてを型通りにたどるわけではなく、一度導入された製品やサービスが、はやったり廃れたりしながら何世代にも渡って続くような場合もある。こうしたPLCはファッドと呼ばれている。

正解

1. PLCの衰退期にある市場の顧客は一般的にロイヤルティが高いため、企業は当該事業を維持し続けることで、売り上げは小さくとも高い利益率を実現できる可能性は残されている。

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解説

PLCの衰退期では市場縮小・競合撤退により残存顧客はロイヤルティの高いコア顧客に集約される傾向があり、これら顧客は価格にも比較的非感応的なため、適切な事業継続戦略(残存戦略・収穫戦略)により売上は小さくとも高利益率を維持できる可能性がある。アは正しい。イのマーケティング対応の多様化(製品改良・新用途提案)は「成熟期」の典型戦略であり、成長期は競争激化前で需要拡大局面のため標準的製品の量産・販路拡大が中心となる。ウのPLCはあくまで概念モデルであり、現実の製品の動きを「確実に予測」するものではない(同期間がいつまで続くか、いつ次段階に移るかは予測困難)。エの計画的陳腐化は当該製品カテゴリーのPLCをむしろ「延長」させる戦略(新世代製品で新たな成長期を創出)であり、短縮するわけではない。オの「はやったり廃れたりしながら何世代にも渡って続く」PLCは「スタイル(style)」と呼ばれ、ファッド(fad)は短期間で急速に流行・衰退する一過性のブームを指す(タピオカ、ハンドスピナー等)。(出典: 一般社団法人 中小企業診断協会 令和4年度 中小企業診断士1次試験 企業経営理論 第33問)

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