問題
選択肢
- 1開発プロセスに社外の資源を求める動きが加速している中、従業員や研究機関、他の企業だけでなく、顧客を含む不特定多数の人々にまで広く分散して製品開発のプロセスに関わってもらう方法はユーザーイノベーションと呼ばれている。
- 2顧客の移り変わりと競争が激しい市場においては、企画、開発、マーケティング、財務、生産などの各段階を一つ一つ着実に完了させてから次の部門へ引き継いでいくというプロセスによって、製品の失敗や売り上げの機会損失を少なくすることができる。
- 3他の組織と共同で製品開発を進める場合、自らの組織が有する技術やノウハウと他の組織が有する技術やノウハウとの補完性や適合性が重要視されるため、開発プロセスはシーズ志向よりもニーズ志向が重んじられる。
- 4多様な部門のメンバーが1つのチームを形成して、製品開発における複数のステップを同時に進める場合、さまざまな部門のメンバーがプロセスの全段階に同時進行で関わるため、従来型の典型的な開発に比べて、組織に緊張やコンフリクトが生じやすくなる。
正解
4. 多様な部門のメンバーが1つのチームを形成して、製品開発における複数のステップを同時に進める場合、さまざまな部門のメンバーがプロセスの全段階に同時進行で関わるため、従来型の典型的な開発に比べて、組織に緊張やコンフリクトが生じやすくなる。
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解説
コンカレント・エンジニアリング(並行開発)やラグビー方式(竹内=野中)と呼ばれる多様な部門メンバーによる同時並行開発手法では、企画・開発・生産・マーケティング等の各部門が同時並行でプロセス全段階に関わるため、視点・利害・優先順位の違いから組織内に緊張やコンフリクトが生じやすくなるが、それを乗り越えることで開発期間短縮と高品質化が実現する。エは正しい。アの不特定多数(顧客等)に製品開発を分散する手法は「クラウドソーシング」または「オープン・イノベーション」と呼ばれ、「ユーザーイノベーション(フォン・ヒッペル)」はユーザー自身が革新的製品アイデアを生み出す現象を指す(概念は近接するが、不特定多数への分散はクラウドソーシングが正確)。イのウォーターフォール型(リレー方式)の段階逐次完了プロセスは、変化の速い市場では「失敗や機会損失を増加」させる(前段階の前提変更が後段階で困難)。むしろ顧客ニーズ変化に強いのは並行開発・アジャイル開発。ウの組織間共同開発はシーズ志向(技術・能力の補完性重視)が中心となる場合も多く、「ニーズ志向が重んじられる」と一般化はできない。(出典: 一般社団法人 中小企業診断協会 令和4年度 中小企業診断士1次試験 企業経営理論 第34問 設問2)
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