問題
選択肢
- 1E. リースの「リーン・スタートアップ」理論に基づけば、不確実性が非常に高い事業の場合、成功要因の把握は非常に難しいため、多額の調査費を投入して潜在的な需要を把握し、時間をかけて綿密な計画を立てる必要がある。
- 2G. A. ムーアの「キャズム」理論に基づけば、イノベーターとアーリー・アドプターはテクノロジーに対する姿勢は共通するが、実用性志向の程度が異なり、その相違によって新市場の拡大において越えることが最も難しい大きな溝(キャズム)が生み出されている。
- 3S. D. サラスバシーの「エフェクチュエーション」理論に基づけば、熟達した起業家は、事前に市場を明確に定義して、セグメンテーションやターゲティング、ポジショニングを設定することによって、不確実性の高い状況でも新事業を創出することができる。
- 4W. チャン・キムとR. A. モボルニュの「ブルーオーシャン戦略」に基づけば、顧客価値を高める差別化の要素を持つことと、コストを押し下げることを併せ持つことが、新市場の創出に重要である。
- 5他社に先駆けてデファクト・スタンダードを獲得することは新事業における競争優位につながるため、デファクト・スタンダードの決定に重要な役割を果たすISOのような国際的な標準化機関との間で調整や協議を進める必要がある。
正解
4. W. チャン・キムとR. A. モボルニュの「ブルーオーシャン戦略」に基づけば、顧客価値を高める差別化の要素を持つことと、コストを押し下げることを併せ持つことが、新市場の創出に重要である。
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解説
ブルーオーシャン戦略(W. チャン・キム&R. モボルニュ)は、競争のない未開拓市場(青い海)を創出するため、差別化と低コストを同時実現する「バリュー・イノベーション」を中心概念とする。よってブルーオーシャン戦略に関する記述が正しい。リーン・スタートアップは「構築・計測・学習」サイクルを高速回転させ最小実用品(MVP)で仮説検証を行う手法であり、綿密な計画より素早い実験を重視する(逆)。キャズムはアーリー・アドプター(実用主義の革新採用者)とアーリー・マジョリティ(保守的多数派)の間の深い溝であり、イノベーターとアーリー・アドプターの間ではない。エフェクチュエーションは事前計画的アプローチ(コーゼーション)の対極で、手持ち資源から出発し許容可能な損失内で柔軟に行動する。ISOはデジュリ・スタンダード(公的標準)の機関で、デファクト・スタンダードは市場競争で事実上の標準となるもの。(出典: 一般社団法人 中小企業診断協会 令和5年度 中小企業診断士1次試験 企業経営理論 第8問)
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