問題
選択肢
- 1ある業界において多くのメーカーが零細である場合、卸売業者の役割は小さいため、その業界の流通チャネル上に存在する卸売業者の数も少なくなる傾向がある。
- 2ある業界において中小小売業者が多いほど、これら中小小売業者とメーカーをつなぐ卸売業者が多段階化し、その数も多くなる傾向がある。
- 3卸売は卸売業者だけが行うものではなく、小売業者によって行われることもある。しかしメーカーが販社を作って行う小売業者向けの販売は、卸売ではない。
- 4小売とは最終消費者に対して商品を再販売する商業活動であるのに対して、卸売とは最終消費者だけでなく他の卸売業者や小売業者、産業用使用者に対して商品を再販売する商業活動である。
- 5大規模に成長した小売業者との取引を確保・拡大するために、近年の卸売業者に求められている方策の1つがロジスティックス機能の強化である。この機能は一般にサードパーティ・ロジスティックスと呼ばれ、卸売業者の生き残りをかけた重要な戦略となっている。
正解
2. ある業界において中小小売業者が多いほど、これら中小小売業者とメーカーをつなぐ卸売業者が多段階化し、その数も多くなる傾向がある。
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解説
メーカーや小売業者が零細・分散・多数になるほど、両者をつなぐ流通機能の必要性が増し、卸売業者の機能集約・取引総数最小化の役割が大きくなる。中小小売業者が多い業界では卸売段階が多段階化(一次卸・二次卸等)し、卸売業者数も多くなる傾向があるため、中小小売業者の多さと卸売業者の多段階化に関する記述が正しい。零細メーカーが多いほど取引集約のために卸売業者の役割は「大きく」なる(小さくはない)。小売業者による卸売(業務用販売等)はあり得るが、メーカーが販社を通じて小売業者向けに行う販売は卸売段階の活動であり「卸売である」(販売卸機能を担う)。卸売は「他の卸売・小売・産業用使用者」が対象であり「最終消費者」は対象外(卸売の定義から最終消費者向け販売は除外される)。サードパーティ・ロジスティクス(3PL)は「外部の物流専門企業に物流業務を委託する形態」であり、卸売業者が自ら強化する「ロジスティクス機能」とは別概念(3PL事業者は物流専門企業)。(出典: 一般社団法人 中小企業診断協会 令和5年度 中小企業診断士1次試験 企業経営理論 第31問 設問1)
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