問題
選択肢
- 1購入したブランドの欠点と購入しなかったブランドのベネフィットなどを考えた結果、生じる認知的不協和には、自分なりの基準に見合う商品が見つかれば購入に至るタイプの消費者よりも、選択に膨大な時間と手間をかけて最高の選択をしようとするタイプの消費者の方が陥りやすい。
- 2購買意思決定に必要な情報探索は、広告や販売員の説明といった売り手主導のマーケティング情報を探すという外部情報探索と、クチコミなどの買い手によるマーケティング情報を探すという内部情報探索とに分類される。
- 3購買意思決定プロセスのスタートは、消費者が満たされていない特定のニーズを認識することから始まるが、こうしたニーズのうち、企業がアンケート調査を実施しても把握することができないニーズは真のニーズである。
- 4消費者の意思決定に及ぼす準拠集団の影響の中で、消費者が自分のイメージを高めたりアイデンティティを強化できると期待して、憧れや尊敬を抱く集団と同じブランドを購入したり利用したりするという形で現れる影響のことを情報的影響という。
- 5製品関与は、製品やサービスの購入の必要性や緊急性、店舗環境や品揃えなどの購買状況の魅力によって左右される関与のことであり、製品関与が高くなるほど購買決定における情報探索活動は活発になる。
正解
1. 購入したブランドの欠点と購入しなかったブランドのベネフィットなどを考えた結果、生じる認知的不協和には、自分なりの基準に見合う商品が見つかれば購入に至るタイプの消費者よりも、選択に膨大な時間と手間をかけて最高の選択をしようとするタイプの消費者の方が陥りやすい。
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解説
シュワルツの「マキシマイザー(最高の選択を追求するタイプ)」と「サティスファイサー(基準を満たせば満足するタイプ)」の研究によれば、マキシマイザー(選択に膨大な時間と手間をかけて最高選択を追求するタイプ)の方が、購入後に「他の選択肢の方が良かったのでは」という認知的不協和に陥りやすく、購入後満足度も低下する傾向がある。よって最高の選択を追求するタイプの消費者が認知的不協和に陥りやすいとする記述が正しい。情報探索の分類は売り手主導か買い手発かではなく、外部情報探索は「外部から情報を入手する活動(広告閲覧、店員説明、クチコミ閲覧等)」、内部情報探索は「自分の記憶から情報を取り出す活動」であり、クチコミは外部情報探索に属する。「真のニーズ」はアンケートでも把握困難な深層心理的ニーズだが「アンケートで把握不可能=真のニーズ」と定義することは正確ではない(マニフェスト・ニーズとラテント・ニーズの区別)。憧れや尊敬を抱く集団と同じブランドを購入する形で現れる影響は「情報的影響」ではなく「価値表現的影響(アイデンティティ表現のために準拠集団に同調)」または「比較的影響」の説明(情報的影響は専門的知識・情報源としての準拠集団の影響)。購買状況の魅力に左右される関与は「製品関与」ではなく「状況関与(購買状況の特性による一時的関与)」の説明(製品関与は製品自体の重要性に対する持続的関与)。(出典: 一般社団法人 中小企業診断協会 令和5年度 中小企業診断士1次試験 企業経営理論 第35問 設問1)
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