問題
選択肢
- 1過去の経験や知識、自己との関連性などに基づき膨大な商業的情報に対して選択的に注意を向けるという知覚機能は、無意識に働きかける情報に対しては働かない。そのため、サブリミナル広告は製品のブランド化に大きな影響を与える。
- 2消費者の関与水準とブランド間の知覚差異によって購買行動を分類したアサエルによると、バラエティ・シーキングが最も起こりやすいのは、関与が低く、ブランド間の知覚差異が大きい場合である。
- 3消費者の購買意思決定に影響を与える記憶では、一時的に情報を保持する手続き的記憶と、情報の保持期間が長く、一生にわたり潜在的に保持されるエピソード記憶や意味記憶の役割が明らかにされている。
- 4製品が魅力的に見えたりそうでなかったりすることに、天気や店舗の雰囲気といった、製品とは無関連な原因から生じている感情が影響を及ぼすことがある。同化効果と呼ばれるこのような現象は、感情が生じている原因を消費者が正しく認識している場合には見られない。
正解
2. 消費者の関与水準とブランド間の知覚差異によって購買行動を分類したアサエルによると、バラエティ・シーキングが最も起こりやすいのは、関与が低く、ブランド間の知覚差異が大きい場合である。
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解説
イは正しい。アサエル(H. Assael)の購買行動類型では、関与水準(高・低)×ブランド間知覚差異(大・小)の2軸4類型に分類される:①複雑な購買行動(高関与×差異大)、②不協和低減的購買行動(高関与×差異小)、③バラエティ・シーキング(低関与×差異大:低関与なのでブランド固定しないが差異があるので飽きずに試す)、④習慣的購買行動(低関与×差異小)。バラエティ・シーキングは「低関与×差異大」で正解。アのサブリミナル広告は心理学的・倫理的に効果が科学的に確立されておらず、ブランド化への大きな影響は実証されていない(誇張的)。ウの「手続き的記憶」は一時的でなく、自転車の乗り方等、身体的・無意識的な長期記憶。短期記憶(一時保持)と長期記憶(エピソード記憶・意味記憶・手続き的記憶を含む)の混同あり。エの「同化効果」は感情が認識されていれば認知的調整が働き判断にバイアスをもたらしにくいという記述は正しい方向だが、これは「感情の帰属誤帰属効果」「気分一致効果」の議論で、「同化効果」という名称は厳密には別概念(同化効果は比較対象との類似化を指す)であり、用語の対応が不正確。(出典: 一般社団法人 中小企業診断協会 令和6年度 中小企業診断士1次試験 企業経営理論 第38問設問2)
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