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企業経営理論・経営戦略難易度: 2024年度

中小企業診断士 過去問企業経営理論・経営戦略 第8問

問題

衰退業界とは、景気変動や短期的要因によるものではなく、長期にわたって販売数量そのものが下降を続けている業界のことである。M. ポーターの衰退業界の競争戦略に関する記述として、最も適切なものはどれか。

選択肢

  1. 1買い手が価格に敏感でなく、かつ買い手の交渉力が小さいほど、業界の売上が縮小しても、残存者は利益を得やすい。
  2. 2企業が業界内で強力なポジションを占めているほど、企業による業界の衰退予想はより悲観的になりやすい。
  3. 3急激かつ無軌道な衰退プロセスが予想されるほど、その業界の競争の激しさは減少する。
  4. 4業界衰退期の戦略の1つである刈り取り戦略とは、高い利益率を生み出す特定のセグメントを見い出し、その防衛を目指す戦略である。
  5. 5業界衰退の速度は、技術進歩や人口変化などの環境要因によって決まるもので、個々の企業の撤退戦略とは関係ない。

正解

1. 買い手が価格に敏感でなく、かつ買い手の交渉力が小さいほど、業界の売上が縮小しても、残存者は利益を得やすい。

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解説

ポーターの衰退業界の競争戦略では、衰退期でも利益を得る条件として①需要構造の好ましさ(買い手が価格非感応的・買い手の交渉力が弱い・残存セグメントが存在)、②競合企業の出口障壁の低さ、③自社の競争優位、④撤退・収穫戦略の選択肢が挙げられる。アはこの需要構造の好ましさに該当し正しい。イは業界内で強力なポジションを持つ企業ほど投資回収済みで楽観的予想を持ちやすい(逆)。ウは無軌道な衰退時にはダンピング等で競争はむしろ激化する。エは「ニッチ戦略」の説明(刈り取りは投資抑制し短期利益を最大化する戦略)。オは業界衰退の速度は環境要因だけでなく、業界内企業の撤退行動(または継続行動)でも左右される。(出典: 一般社団法人 中小企業診断協会 令和6年度 中小企業診断士1次試験 企業経営理論 第8問)

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