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企業経営理論・組織論難易度: 標準2024年度

中小企業診断士 過去問企業経営理論・組織論 第20問

問題

組織や集団においては、意見の相違や利害の不一致から、個人間でコンフリクトが発生することが一般的である。コンフリクトへの対処は、自己の利益を追求する度合いと、相手の利益追求を許容し協力する度合いとの組み合わせに応じて、「回避」、「競争」、「協調」、「妥協」、「適応」の5類型に分類される。コンフリクトへの対処に関する記述として、最も適切なものはどれか。

選択肢

  1. 1「回避」とは、自己の利益を強く主張しない一方で相手の利益もあまり許容できない場合に、問題解決を延期して様子を見るという対処である。互いの対立点が表立つのを避けたい場合にとられやすい。
  2. 2「競争」とは、相手の利益を最大限に許容しつつ、相手に命令したり相手を説得したりすることで自己の利益も追求するという対処である。権力志向的で高い職位の人間から、順応的な低い職位の人間に対してとられやすい。
  3. 3「協調」とは、双方がある程度の利益を獲得しつつ互いに犠牲も払うという対処である。互いの対立点を曖昧にすることでコンフリクトを自然に解消しようとする場合にとられやすい。
  4. 4「妥協」とは、当事者の一方のみが自己の利益を犠牲にして相手の利益を最大限に許容するという対処である。互いにある程度の利益をとりつつ犠牲も払うという折り合いがつけられない場合にとられやすい。
  5. 5「適応」とは、相手の利益を犠牲にして自己の利益を追求するという対処である。自己の利益を一方的に追求することで、相手との長期的な関係が損なわれても問題ないと判断される場合にとられやすい。

正解

1. 「回避」とは、自己の利益を強く主張しない一方で相手の利益もあまり許容できない場合に、問題解決を延期して様子を見るという対処である。互いの対立点が表立つのを避けたい場合にとられやすい。

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解説

トーマス=キルマンの2軸モデルでは自己利益主張×相手利益協力の組合せで5類型に分類される。①回避(低主張×低協力)、②競争(高主張×低協力)、③協調(高主張×高協力)、④妥協(中主張×中協力)、⑤適応(低主張×高協力)。アの回避は自他双方の利益追求を抑制し問題解決を延期する対処で正しい。イの競争は相手の利益を犠牲にして自己利益を追求する対処(相手の利益を最大限許容するのは適応)。ウの協調は双方の利益最大化のため建設的協力(双方が犠牲も払うのは妥協)。エの妥協は双方がある程度の利益と犠牲を分け合う対処(一方のみが犠牲は適応)。オは「適応」ではなく「競争」の説明(適応は自己犠牲で相手に譲る)。(出典: 一般社団法人 中小企業診断協会 令和6年度 中小企業診断士1次試験 企業経営理論 第20問)

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