問題
選択肢
- 1「埋め込まれた紐帯」では機会主義的行動が生じやすいため、組織間ネットワークにおける「埋め込まれた紐帯」の比率を減らすことが望ましい。
- 2「埋め込まれた紐帯」で結ばれた組織間ネットワークでは、暗黙的な知識の移転が促進されやすい。
- 3「弱い紐帯の強み」を最大限享受しようとすれば、関係を取り結ぶ組織を絞り込み、弱い紐帯を強い紐帯に転換することが不可欠である。
- 4組織にとって新奇性の高い知識をより獲得するためには、これまでに築いてきた組織との紐帯をいっそう強めることが望ましい。
- 5他の組織からの影響を極力排除するためには、「埋め込まれた紐帯」のみによって構成される組織間ネットワークを構築することが望ましい。
正解
2. 「埋め込まれた紐帯」で結ばれた組織間ネットワークでは、暗黙的な知識の移転が促進されやすい。
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解説
ウッツィ(B. Uzzi)の「埋め込まれた紐帯(embedded ties)」は、長期的・信頼ベースの強い関係を指し、信頼・細粒度の情報移転・共同問題解決等の便益をもたらす。特に暗黙知(文脈依存的なノウハウ等)は明示的言語化が困難で、信頼関係に基づく深い相互作用を通じて移転されやすいため、イが正しい。アは埋め込まれた紐帯は信頼形成により機会主義的行動を「抑制」する(逆)。ウはグラノヴェッターの「弱い紐帯の強み」は弱い紐帯のままで多様な異質情報源にアクセスする点が強みであり、強い紐帯に転換すると情報源が同質化する(逆)。エは強い紐帯は同質情報源が多く、新奇性の高い知識獲得には弱い紐帯による多様な情報源開拓が必要。オは埋め込まれた紐帯のみで構成されるネットワークは情報の硬直化を招き、他組織からの影響を排除する目的にも合致しない(むしろ深い相互影響)。(出典: 一般社団法人 中小企業診断協会 令和6年度 中小企業診断士1次試験 企業経営理論 第21問)
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