問題
選択肢
- 1「有能さの罠(competency trap)」とは、これまでの学習の結果として高い能力を構築し成果を上げているために、学習をやめてしまうことである。
- 2高次学習とは組織の上位階層のみで生じる行動レベルの学習であるのに対して、低次学習は組織の下位階層のみで生じる行動レベルでの学習である。
- 3組織学習とは、組織ルーティンの変化の中で組織成果に正の貢献をもたらすもののみを指す。
- 4組織メンバーが環境の変化に対応した新しい知識を獲得しても、組織によって規定された役割が制約となって、組織としての学習が進まないことがある。
- 5ダブルループ学習とは行動とその結果を振り返り行動を修正することを何度も繰り返すものであるのに対して、シングルループ学習とは行動を一度だけしか修正しないものである。
正解
4. 組織メンバーが環境の変化に対応した新しい知識を獲得しても、組織によって規定された役割が制約となって、組織としての学習が進まないことがある。
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解説
組織学習は個人の学習を超え、組織として知識・ルーティンを変化させるプロセス。エは、個人レベルで新知識を獲得しても、組織の役割構造・公式手続・既存ルーティンが制約となり組織学習に至らないという組織学習論の核心的論点を述べており正しい(マーチ=オルセン、ヘッドバーグ等)。アの「有能さの罠」(レビット=マーチ)とは、過去成功した行動・能力に固執して新規探索(exploration)を怠ることで、「学習をやめる」のではなく「既存能力で学習し続け新規探索を行わない」状態を指す(不正確)。イの高次・低次学習はそれぞれシングル・ダブルループに概ね対応し階層と無関係(全階層で生じうる)。ウは組織学習は成果への正貢献に限らず、負の影響を含む学習も研究対象。オはアージリスのシングルループ学習=既存前提のまま行動修正、ダブルループ学習=前提自体の見直し(「何度も」vs「一度だけ」ではない)。(出典: 一般社団法人 中小企業診断協会 令和6年度 中小企業診断士1次試験 企業経営理論 第22問)
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