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企業経営理論・組織論難易度: 2024年度

中小企業診断士 過去問企業経営理論・組織論 第23問

問題

組織のライフサイクル仮説によれば、組織は発展段階に応じて直面する課題が異なる。組織のライフサイクルを起業者段階、共同体段階、公式化段階、精巧化段階に分けて考えるとき、それぞれの段階に関する記述として、最も不適切なものはどれか。

選択肢

  1. 1起業者段階では、起業家の創造性や革新性が重視されるとともに外部からの資源獲得が優先されるが、組織の成長とともに経営管理を実行できるリーダーシップが求められるようになる。
  2. 2共同体段階では、組織メンバーの凝集性の向上を図るべくトップはリーダーシップを発揮するが、トップダウンによって部下のモラールダウンが生じないようにトップは権限委譲を進めることが求められる。
  3. 3公式化段階では、さまざまな規則や手続きが導入され、公式的な調整によって安定性や効率性が追求されるようになるが、組織構造が複雑化するにつれて官僚制の逆機能が顕著に生じるようになる。
  4. 4精巧化段階では、安定性や効率性を省みず公式的な構造を解体するとともに、新たな成長機会を自ら発見するリーダーシップの発揮が課題となる。

正解

4. 精巧化段階では、安定性や効率性を省みず公式的な構造を解体するとともに、新たな成長機会を自ら発見するリーダーシップの発揮が課題となる。

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解説

組織ライフサイクルの代表的モデル(グレイナーやキンバリー、ダフトら)では、起業者段階→共同体段階→公式化段階→精巧化段階の発展段階を辿る。本問は「最も不適切」を選ぶ問題。エは精巧化段階について「安定性や効率性を省みず公式的構造を解体する」とするが、精巧化段階は官僚制の硬直性を克服しつつも公式的構造の効率性は維持しながら、チーム制・マトリックス制導入や事業ユニット化等で柔軟性を回復し、ライフサイクルの「再生」「協働」を目指す段階である。「省みず解体」は不正確で最も不適切で正解。アは起業者段階での創造性重視と成長後の管理リーダーシップへの移行(グレイナーの「リーダーシップ危機」)で適切。イは共同体段階でのカリスマ的リーダーシップと権限委譲(「自律性の危機」)で適切。ウは公式化段階での官僚制化と逆機能(マートンの「公式化の危機」)で適切。(出典: 一般社団法人 中小企業診断協会 令和6年度 中小企業診断士1次試験 企業経営理論 第23問)

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