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企業経営理論・マーケティング難易度: 標準2024年度

中小企業診断士 過去問|企業経営理論・マーケティング 第37問

問題

価格設定に関する記述として、最も適切なものはどれか。

選択肢

  1. 1価格バンドリングでは、バンドリングされる2つの商品間におけるカニバリゼーションを避けるため、商品間の品質や価格などの差を十分に大きくしておく必要がある。
  2. 2キャプティブ・プライシングは、例えばプリンターとインクカートリッジのような組み合わせにおいて、プリンターの価格を安くして購入を促し、インクカートリッジで利益を確保していこうとする価格戦略である。
  3. 3ダイナミック・プライシングは、宿泊や航空のサービスなどの需給に大きな変化が生じやすいカテゴリーでは適応されるが、自動販売機や小売店頭で販売されるような需給の変化が小さいカテゴリーでは適応されない。
  4. 4フリーミアムは、スマートフォンなどの高価格商品においては当該ブランドを選択する吸引力になりうるが、ファストフードのコーヒーなどの低価格商品においては当該店舗に来店する吸引力になりにくい。

正解

2. キャプティブ・プライシングは、例えばプリンターとインクカートリッジのような組み合わせにおいて、プリンターの価格を安くして購入を促し、インクカートリッジで利益を確保していこうとする価格戦略である。

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解説

イのキャプティブ・プライシング(captive pricing:従属製品価格戦略)は、主製品(プリンター、ゲーム機、髭剃り本体等)を安価で販売し、消耗品・付属品(インクカートリッジ、ゲームソフト、替え刃等)で利益を確保する戦略で正しい。一度主製品を購入した顧客は付属品で囲い込まれる(lock-in効果)。アの価格バンドリング(抱き合わせ販売)はむしろ補完性の高い商品を組み合わせて単体購入より魅力的な価格設定にすることで購買促進する戦略で、カニバリゼーション回避のための品質・価格差確保は別の戦略(ライン拡張等)の話。ウのダイナミック・プライシング(動的価格設定)は宿泊・航空・スポーツ観戦等の需給変動カテゴリーで先行したが、自動販売機・小売店頭でも電子値札・通信技術の発達により導入が進んでいる(例:コカ・コーラ ボトラーズジャパンは2023年から一部の自動販売機で、夜間は10円安くするなど時間帯などによって価格を変える取り組みを始めている)。エのフリーミアム(基本的な製品・サービスを無料で提供し、より高度な機能・サービスを有料で提供して収益を得る方式)はスマホアプリ(ゲーム・サブスクリプション等)の主要モデルだが、無料での提供で来店を促し、ほかの有料の商品の購入につなげる考え方は低価格商品でも成り立つ。例えば日本マクドナルドは2009年7〜8月に、朝8時〜9時の1時間に限って「プレミアムローストコーヒー」(Sサイズ)を来店客に無料で提供するキャンペーンを行い、来店のきっかけにした。低価格商品では来店の吸引力になりにくいとする点が不適切。(出典: 一般社団法人 中小企業診断協会 令和6年度 中小企業診断士1次試験 企業経営理論 第37問)

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