問題
会社が自己の計算において他人名義で株式を引き受けさせる仮装払込み等に関する記述として、最も適切なものはどれか。
選択肢
- 1仮装払込みがあっても、その株式の引受けは常に有効であり、引受人は何らの責任も負わない。
- 2出資の履行を仮装した募集株式の引受人は、原則として払込みを仮装した金額の全額の支払義務を負う。
- 3出資の履行を仮装することに関与した取締役は、いかなる場合も責任を負わない。
- 4見せ金による払込みは、会社の資本が実際に増加するため、適法な払込みとして扱われる。
正解
2. 出資の履行を仮装した募集株式の引受人は、原則として払込みを仮装した金額の全額の支払義務を負う。
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解説
出資の履行を仮装した募集株式の引受人は、会社に対して仮装した払込金額の全額の支払(給付)をする義務を負い、この義務を履行するまでは当該株式について株主の権利を行使できない(会社法213条の2・209条2項)。仮装に関与した取締役等も、職務を行うについて注意を怠らなかったことを証明しない限り、引受人と連帯して同額の支払義務を負う(会社法213条の3)。よって「引受人が責任を負わない」「取締役が一切責任を負わない」は誤り。いわゆる見せ金(一時的に借入金で払込みをして会社成立後に引き出し返済する手法)は、実質的に会社財産が拠出されないため有効な払込みとは認められず、資本充実の原則に反する。仮装払込みは資本充実を害する重大な問題として規制される。
一問一答
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