問題
貸倒懸念債権¥1,000,000についてキャッシュ・フロー見積法を適用し、将来キャッシュ・フローの割引現在価値が¥850,000と算定された。差額を貸倒引当金として設定する(差額補充法、当該債権に係る引当金残高なし)。仕訳を行う。
選択肢
- 1(借) 貸倒引当金 150,000 / (貸) 貸倒引当金繰入 150,000
- 2(借) 貸倒損失 150,000 / (貸) 貸倒引当金 150,000
- 3(借) 貸倒引当金繰入 1,000,000 / (貸) 貸倒引当金 1,000,000
- 4(借) 貸倒引当金繰入 150,000 / (貸) 貸倒引当金 150,000
正解
4. (借) 貸倒引当金繰入 150,000 / (貸) 貸倒引当金 150,000
詳しい解説を見る解説を閉じる
解説
結論としてキャッシュ・フロー見積法では、債権金額¥1,000,000と割引現在価値¥850,000の差¥150,000を貸倒引当金として設定し、(借)貸倒引当金繰入150,000(貸)貸倒引当金150,000とする。計算は、債権の帳簿価額¥1,000,000から将来キャッシュ・フローを当初の約定利子率で割り引いた現在価値¥850,000を控除した¥150,000を引当額とする。理論的に、金融商品会計基準では債権をリスクに応じて一般債権・貸倒懸念債権・破産更生債権等に区分し、貸倒見積高の算定方法を定めている。貸倒懸念債権については、財務内容評価法(担保処分見込額等を控除した残額に貸倒設定率を乗じる)か、キャッシュ・フロー見積法(将来CFを当初の約定利子率で割り引いた現在価値と帳簿価額の差を引当てる)のいずれかで見積る。本問はCF見積法を適用するため、割引現在価値との差額を引当金とする。誤りやすい点は、債権金額¥1,000,000全額を引当てること、また割引現在価値¥850,000を引当てることである。引当てるのはあくまで回収不能と見込まれる差額¥150,000である。一般債権の貸倒実績率法とは異なる、貸倒懸念債権特有の見積方法である点を押さえる。
仕訳問題を解く
4分野の700問を学習