問題
A社の監査において、期中に大規模な企業買収が行われ、事業構成が大きく変化した。この状況に対する監査計画上の対応として、最も適切なものはどれか。
選択肢
- 1当初の監査計画は固定的であるべきなので、期中の事業構成の変化は当期の監査計画に反映しない
- 2事業構成の変化は経営者の責任範囲であり、監査人の計画には影響しないため見直しは不要である
- 3買収後の連結範囲や新たな事業リスクは翌期以降に検討すれば足り、当期は当初計画のまま実施する
- 4買収に伴う新たな重要な虚偽表示リスクや連結範囲の変動を踏まえ、監査の基本的な方針及び詳細な監査計画を見直す
正解
4. 買収に伴う新たな重要な虚偽表示リスクや連結範囲の変動を踏まえ、監査の基本的な方針及び詳細な監査計画を見直す
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解説
監査基準委員会報告書300は、監査計画を継続的・反復的なプロセスと位置づけ、監査の過程で状況の重要な変化や新たな情報を入手した場合には、監査の基本的な方針及び詳細な監査計画を見直すことを求めている。期中の大規模な企業買収は連結範囲やのれん・取得資産の評価、新規事業に係る固有リスクなど、新たな重要な虚偽表示リスクを生じさせるため、これを踏まえた計画の見直しが不可欠である。したがって「当初計画は固定的で変化を反映しない」「当初計画のまま実施する」とするのは、計画の反復性を否定するもので誤りである。事業構成の変化は財務諸表の重要な虚偽表示リスクに直結するから、「経営者の責任範囲であり監査人の計画に影響しない」は誤りである。買収の影響は当期の財務諸表に及ぶため、「翌期以降に検討すれば足りる」も誤りである。
一問一答
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