問題
重要な虚偽表示リスクの評価を行う「レベル」に関する記述として、最も適切なものはどれか。
選択肢
- 1重要な虚偽表示リスクは財務諸表全体レベルのみで評価すればよく、アサーションごとの評価は不要である
- 2重要な虚偽表示リスクは、財務諸表全体レベルと、取引種類・勘定残高・注記事項に係るアサーションレベルの二つのレベルで評価する
- 3重要な虚偽表示リスクは個々の伝票レベルでのみ評価するものであり、財務諸表全体レベルの概念は存在しない
- 4重要な虚偽表示リスクの評価レベルは監査人が自由に決めてよく、標準的な区分は存在しない
正解
2. 重要な虚偽表示リスクは、財務諸表全体レベルと、取引種類・勘定残高・注記事項に係るアサーションレベルの二つのレベルで評価する
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解説
監査基準委員会報告書315によれば、監査人は重要な虚偽表示リスクを、財務諸表全体レベルと、取引種類・勘定残高・注記事項に係るアサーションレベルの二つのレベルで識別し評価する。財務諸表全体レベルのリスクは財務諸表全体に広く関わり多くのアサーションに潜在的に影響を及ぼすもので、経営者による内部統制の無効化リスクなどが典型である。アサーションレベルのリスクは個別の科目・注記の特定のアサーションに関わる。したがって「財務諸表全体レベルのみで評価しアサーションごとの評価は不要」は二つのレベルの一方を欠き誤りである。財務諸表全体レベルという概念は明確に存在し監査手続の方向性を左右するため、「財務諸表全体レベルの概念は存在しない」は誤りである。この二区分は監査基準が定める標準的な枠組みであるから、「監査人が自由に決めてよく標準的な区分は存在しない」も誤りである。
一問一答
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